展覧会「二つの部屋、三つのケース」/Exhibition “Two Rooms and Three Cases”



展覧会「二つの部屋、三つのケース」/Exhibition “Two Rooms and Three Cases”

三組のアーティストによる、二つの部屋を使った三つのケース。 京都芸術センターは、創作のためのひらかれた施設として2000年にオープンしました。開館以来、展覧会、パフォーマンスなどの多様な形でアーティストたちの作品が提示され続けています。 しかし、作品と一口に言っても、絵画、ダンスなどのいわゆる「作品」だけが「作品」とはいえず、展覧会・パフォーマンスが行われている空間、その瞬間、そこに居合わせた人たちが存在する/関わることによって生成される場を一つの作品としてみることもできるのではないでしょうか。 本展では、展覧会という形式をとりつつ、三組のアーティストが、京都芸術センターの特徴的な北・南ギャラリーという二つの部屋を同時につかいながらそれぞれ作りだす三つの時間・場を提示します。一ヶ月にわたる展覧会会期中に、それら三つのケースを順々に追っていきます。 私たちの身の置き方によって、三つのケースの時間と状況は様々に変化しうるでしょう。それは、この展覧会を共につくることに他なりません。アーティストの試みを、私たちが拡張する刺激的な場をお楽しみください。 

The exhibition invites three artists to conduct their art work in ‘two rooms,’ North and South galleries at Kyoto Art Center. Three artists show their each work for 10 days one by one during exhibition term.  Artists: SEKIGAWA Kohei, Yamanaka suplex, and TAKAHASHI ‘Takakhan’ Seiji

全体期間: 2019年8月27日 (火) — 2019年9月29日 (日) 10:00 — 20:00  ※9月6日(金)、9月17日(火) — 19日(木)は展示替えのため休廊

Whole Term: August 27, 2019 [Tue.] — September 29, 2019 [Sun.] 10:00 — 20:00  ※September 6 [Fri.] and 17 [Tue.] — 19 [Thu.] are close due to the setups of each cases.

会場: 京都芸術センター ギャラリー北・南/Venue: Kyoto Art Center Kyoto Art Center North & South Galleries


ケース1: 立ち会う アーティスト→関川航平 「散歩られ」

Case 1: Witness | Artist | SEKIGAWA Kohei

各会期: 2019年8月27日(火) — 9月5日(木)/Term: August 27 [Tue.] — September 29, 2019 [Sun.]

例えば、散歩をしているあなたが足を交互に動かすと過ぎ去っている周辺の景色のどこかに目が留まれば名前を呼べるので声に出すことはなくとも呼ばれることのできるそれがそれ以外の周辺と区切れのない風景として散歩をしているあなたを見送る時、風景の中の何かは散歩するあなたによって散歩られているのか。

ケース2: 選択する、決定する アーティスト→山中suplex 「二つの部屋、三つのケース」 

Case 2: Select, Decision | Artist | Yamanaka Suplex

各会期: 9月7日(土) — 9月16日(月・祝) /Term: September 7 [Sat.] — September 16, 2019 [Sun.]

ギャラリー北と南を、山中suplexに見立て、STORAGE [倉庫]とWORKSHOP [工房]の機能を持たせます。二つの空間を使用した三回のワークショップを行い、山中suplexメンバーとワークショップ参加者とで作る三つの”ケース”を提示します。 ※ワークショップの募集開始は7月下旬を予定 

ケース3: 演じる アーティスト→タカハシ ‘タカカーン’ セイジ 「京都レクリエーションセンター ~施設のための試演~」 

Case 3: Act | Artist | TAKAHASHI ‘Takakhan’ Seiji 

各会期: 2019年9月20日(金) — 9月29日(日)/Term: September 20 [Fri.]  — September 29, 2019 [Sun.]

当センターは、施設のための試演(みかたの共同開発を目的とし、「すごす」ことを手段とします。ときには「やってみたかったことをやってみるための時間」があり、日々の終わりに「試演会議」を開くのですが、「残せなさ」「残らなさ」を「残したさを伴って伝え続けてもらうこと」)を行います(2019.7.2現在)。


京都芸術センター/Kyoto Art Center: http://www.kac.or.jp/events/26531/

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