インド・ニューデリーの視察同行者決定!

南アジアの大国であるインド・ニューデリーのクラフトシーンとアートシーンの視察同行者が決定しました! 当初想定していた公募の枠組では2名 (組) の採択を予定しておりましたが、予想を大幅に上回る20名以上にご応募いただきました。未来に繋がる国内アートシーンの醸成に向けて、昨年度に引き続き今回もHIRAGINO BOOKSさんにご支援していただき、2名分を増枠することができました。さらに、現地に不慣れな私たちに的確なアドバイスと、会うべき人たちに繋いでいただいたアートコーディネーターの黒岩朋子さんにもこの場を借りて深謝いたします。応募者のみなさん、そして、サポートしていただいたみなさま、本当にありがとうございます。

共同スタジオ・山中suplex/Yamanaka Suplexでは、シェアアトリエの機能である「共有」という本質に立ち返り、現代美術における生態系(エコシステム)の見直しと改善、協働と連帯に根ざした独自のインフラ構築を目指すプロジェクトを引き続き実施していく予定です。

採択者:塀!長屋(深川未貴、石島基輝)、池邉祥子、芳賀菜々花、森田理美

支援者:HIRAGINO BOOKS


The participants for the visit to explore the craft and art scene in New Delhi, India, a major country in South Asia, have been decided! Initially, we planned to select 2 individuals (or collectives) through our application process, but we received over 20 applications—far exceeding expectations. Thanks to the continued support from HIRAGINO BOOKS, following last year’s initiative, we were able to increase the number of participants by two. Additionally, we extend our heartfelt gratitude to art coordinator Tomoko Kuroiwa, who provided precise advice and connected us with key individuals to meet during our time in an unfamiliar locale. To all applicants and everyone who supported us, we sincerely thank you.

At the shared studio Yamanaka Suplex, we will continue to reflect on the essence of “sharing,” which is fundamental to a shared atelier, and implement projects aimed at reevaluating and improving the ecosystem of contemporary art. Our goal is to construct a unique infrastructure rooted in collaboration and solidarity.

Selected Participants: Hei! Nagaya (Miki Fukagawa, Motoki Ishijima), Shoko Ikebe, Nanaha Haga, Rimi Morita
Supporter: HIRAGINO BOOKS


◾️視察同行者 (公募) プロフィール

◉塀!長屋(深川未貴)/Hey! NAGAYA (Fukagawa Miki)

1996年福井県生まれ。 2021年京都市立芸術大学大学院油画専攻修了。絵を描いたり、絵じゃないものを作ったりしている。2024年から始まった古い三軒長屋を改修した住居+アトリエ+カフェからなる共同スペース「塀!長屋」にメンバーとして参加。金沢には移住してきて2年目。


◉塀!長屋(石島基輝)/Hey! NAGAYA (Ishijima Motoki)

1998年神奈川県生まれ。 現在は金沢美術工芸大学大学院彫刻専攻に在籍中。 主に金属を用いて動く彫刻作品を制作している。 2024年から始まった古い三軒長屋を改修した住居+アトリエ+カフェからなる共同スペース「塀!長屋」にメンバーとして参加。  


◉池邉祥子/Ikebe Shoko 

女性服をメインとしたブランド、TALK TO MEデザイナー。 職人的な生地作りから藍染や久留米絣など工芸的な技法を取り入れた衣服作りを行う。服作りの工程では立体裁断で形を探す行為をとても面白く捉えている。 趣味は中国茶。


◉芳賀菜々花/Haga Nanaha

2000年生まれ。国分寺で過ごしている。津田塾大学中退、新宿ホワイトハウス育ち。いま・ここに・なぜじぶんがいるのか考えながらパフォーマンスしています。


◉森田理美/Rimi Morita 

2014年京都精華大学 芸術学部造形学科卒業。美術品保存修復分野に3年携わった後、ドイツに2年留学。The Open University MA Art History 修士課程修了。現在美術館勤務をする傍らC.A.Pにてフェミニズム関連イベントを企画運営している。ポストコロニアリズムとフェミニズムについてリサーチ中。好きなものはアニメとバイクと筋肉。


■主催:山中suplex/Yamanaka Suplex

■助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団

■協力:黒岩朋子、Lekha Poddar, Founder of the Devi Art Foundation

■お問い合わせ:yamanaka.suplex@gmail.com





【募集】インド・ニューデリー|クラフト&アートシーン同行者

■趣旨・概要

2014年から滋賀県に制作拠点を構える山中suplex/Yamanaka Suplexは、より開かれたスタジオにすべく、2019年から外部での展覧会への参加やイベント企画等を積極的に実施してきました。2020年のドライブイン展覧会から、2022年から2023年にかけて山中suplexの別棟「MINE」運営までを行い、インディペンデントな組織がいかに関西アートシーン全体に寄与できるのか実験を重ねています。

2023年からはシェアスタジオの本質である「共有」という原点に立ち返り、現代美術における生態系 (エコシステム) の見直しと改善、協働と連帯に根ざした独自のインフラ構築を目指す事業を開始。その一環として、昨年度は公募で決まった4名のアーティストや文化従事者とともに、インドネシア・ジャカルタにある大型スタジオ「グッスクル」への視察を実行しました。さらにジョグジャカルタやバンドンにまで足を伸ばし、同時代のアートシーンを多数目撃しました。

昨年度の同行者はこちら

その後、大阪で開催した報告会「インドネシアリサーチ2023」はこちら

上記報告会の記録映像はこちら

本年度は、南アジアの大国であるインド・ニューデリーのクラフトシーンとアートシーンの視察を試みます。特に同地のアートシーンを知る上で最も重要なプラットフォームのひとつである「インディア・アート・フェア」と、それに付随して同時多発的に開催される数々の関連イベントおよびパーティに参加することを通して、現地アートコミュニティとの交流を目指します。

今回はそのリサーチトリップに同行したい2名 (あるいは2組) を公募し、同行する権利とともに、旅費補助として80,000円を支給します (グループでの採択の場合は1組につき100,000円を予定)。そもそも本公募の理由は、山中suplexのメンバーだけではなく公募同行者にも旅費やリサーチ機会を共有することで、普段は行くことのできないアートシーンに触れてほしいという思いがあります。また同時に、これまで海外に行くチャンスがなかったような若手アーティスト等にそのきっかけを与えたいという気持ちもあります。西洋よりアジアのことが知りたい人や、アートフェアやインド文化に興味がある人、もはや「アートよりカレー」が好きな人など、たくさんのご応募をお待ちしております。


■対象者:

文化芸術に3年以上関わり、意欲のある個人またはグループ。活動のジャンルは問いませんが、西洋よりもアジアに関心があること。国籍・年齢等不問。ただし、基本的に日本語話者が多いため、日本語ベースの会話が多くなります。


■視察予定日:

◉クラフトシーン編 (ニューデリー):2025年1月29日[水]〜31日[金]あたり

◉アートシーン編 (ニューデリー):2025年2月5日[水]〜7日[金]あたり


※上記スケジュールは若干前後する可能性があります。あらかじめご了承ください。

※上記の日程にすべて参加する必要はありません。途中で抜けたり、合流したり、無理のない範囲でご参加ください。

※集合場所や細かなスケジュール等は参加者全員で相談しながら決定します (事前顔合わせオンラインミーティングあり)。

※クラフトシーン編とアートシーン編の間の期間は自由時間となります。何人かは他の都市にエクスカーションをする可能性がありますが、そちらも自由参加です。


■視察内容 :

・インド・ニューデリーのクラフトシーンおよびアートシーンを視察。

・インディア・アート・フェアや関連イベントへの参加を予定。 


■支援内容: 

・視察同行の権利 (基本的にコーディネーションは主催者が行いますが、もし具体的な視察希望場所があれば共有してください)

・旅費補助として80,000円(税込)を支給 (グループでの採択の場合は1組につき100,000円を支給) 


■注意事項: 

・航空券、宿泊先、ビザの取得、保険の手配は参加者自身で行ってください。

・渡航時や滞在中の事故、怪我、病気について主催者は責任を負いません。

・必ず海外旅行傷害保険に加入してください。 

・採択決定後、リサーチ実施までに日本円で支払い予定です (請求書を発行してもらい、振り込み)。


■応募期間:

2024年12月6日[金]〜22日[日] 日本時間18時締め切り


■応募方法:

以下のフォームに、必要事項と①自己紹介、②このリサーチトリップに参加する必然性、③将来の展望をご記入の上、期日までにお申込みください。


■応募フォーム:

https://forms.gle/j1kZwYAky92bZA9YA


■選考について:

選考結果は、合否にかかわらず2024年12月24日[火] 中に応募者全員にメールにて通知します。

採択人数:2名 (組)


■昨年度の同行者からのひとこと

海外のアートスペースに行きたい!でもどこから何を調べれば良い?ハードルが高い…と思っていた自分にはぴったりの企画でした。アジアの格安航空便は変更され、遅れ、先に行ちゃうから気をつけて!帰国してからも遠くで応援できる仲間ができたことは何より心強いです。

———東美沙季 (アーツ前橋 学芸員)


山中suplexのグルーヴに巻き込まれ色んな出会い、発見、ハプニングとか。一つの身体じゃ抱えきれないたくさんのお土産を持って帰ってこれたような気がします…それが思いもよらないところで繋がったりして、マジかぁ不思議だなってことがあれからいっぱい起こるようになりました。

———沖野颯冴 (アーティスト)


山中suplexメンバーや他の同行者と分有した記憶と経験、初めて訪れたインドネシアで身体を通った空気と時間は、未来永劫いつまでも鮮やかです。何度反芻しても、いい夏だったなあ。ぜひこの機会に一歩、共に旅に出てみてください。そこで出会った人や場所や出来事が、きっとまた何度でもあなたを世界中へと連れ出してくれるはず。

———中谷圭佑 (兵庫県立美術館学芸員)


個として、グループとして、その両面から土地・文化に・人に向き合えるツアーだと思います。グッスクルでの有機的なコミュニケーションは忘れられないし、その経験があったから今度は自分が地に根差して受け入れる側になりたいと思えました。

———原田桃望 (青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC] 学芸員)


■視察参加者プロフィール

◉小笠原周/Ogasawara Shu

1985年兵庫県尼崎市生まれ、蟹座、A型。好きな物はネコ、趣味はラーメン。2008年京都造形芸術大学彫刻コース卒業。現在は身近な人物や出来事をモチーフに、石のレリーフを制作している。


◉小栢健太/Ogaya Kenta *サポート枠

1977年生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。京都・柊野を拠点に制作活動を行う。「HIRAGINO BOOKS」を主宰。アートブックフェアの参加、アーティスト間のフレンドシップによる書籍・書物の情報共有、その資源を活用したアートワークの制作、展示、販売、並びに古書・新書の収集、紹介、販売を行っている。


◉小宮太郎/Komiya Taro

1985年神奈川県川崎市生まれ。蟹座、O型。2016年京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻(博士)修了 。高速回転するオブジェや騙し絵的なインスタレーションなど、人の視覚を通して認知に働きかける作品を制作する。昨年よりダイエットして少しばかり痩せてきたが、この旅でまた元の体重を超えないように美味しいものを食べたいです。


◉堤拓也/Tsutsumi Takuya

インディペンデント・キュレーター。主なキュレーション実績に、鬼丘鬼鏟 (ゴースト・マウンテン・ゴースト・ショベル):時間的臨摹 (京都、2023)、国際芸術祭「あいち2022」 (愛知県、2022年) など。2021年3月から約週2回のペースでジョギングを実施していていたが、今年の9月に風邪をひいてから中断。もう二度と走りたくない気持ちを維持している。


◉中井梓太郎/Nakai Shintaro 

2000年京都府生まれ。2022年京都芸術大学美術工芸学科総合造形コース卒業。ものともの、空間と空間の関わり合いについてをテーマにオブジェクトやインスタレーション作品などの制作を行なっている。2023年5月から始動した『スローイング・スパゲッティ』としても活動している。


◉中谷圭佑/Nakaya Keisuke *サポート枠

1996年愛知県生まれ。兵庫県立美術館学芸員。東北大学工学部建築・社会環境工学科卒業、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了。京都芸術センターアートコーディネーターを経て、2024年より現職。昨年度のインドネシア・ツアーでは食中毒になり、朦朧としながら帰国した経験を持つ。今回のインド・ツアーでは、覚悟ができている。


◉本田大起/Honda Daiki 

1984年大阪府生まれ。2009年京都造形 芸術大学大学院芸術研究科芸術表現修了。 人体彫刻を制作し、自己の存在や他者との関わりを考える機会とする。去年のリサーチは諸事情で参加出来ず、出不精のため今回が初海外、胃腸が弱いのでインドはハードルが高いのではと不安を抱えている。


◉向井詩織/Mukai Shiori 

インド西部カッチ県と滋賀の2拠点で、天然染料のブロックプリントをしている。カッチの工房は、本来はムスリムの男性だけが入室許可されている工房だが、テキスタイルアーティストとして単身で乗り込む。最近、札幌で育った身体でインド滞在は無理があると感じ始めている。


◉八木志菜/Yagi Yukina *サポート枠

同志社女子大学表象文化学部英語英文学科卒業。コロナ元年に京都芸術センターへアートコーディネーターとして入職。現在はフリーで主に舞台芸術分野の制作を行う。第29回京都国際ダンスワークショップフェスティバル・共同プログラムディレクター。最近、唐辛子が体に合わないことに気づき、インド滞在の健康維持に不安を抱いている。


◉若林 亮/Wakabayashi Ryo

彫刻家。1985年大阪出身。2010年京都精華大学大学院修了。鉄と、その周りを取り巻く環境や空間全体を多角的に捉え彫刻を制作する。また物質としての鉄と自然、そして人との関係性を彫刻・インスタレーションなどで表現する。現在、自転車2、車1、ミニカー1、バイク5、購入予定のバイク1あり。


■主催:山中suplex/Yamanaka Suplex

■助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団

■協力:黒岩智子

■お問い合わせ:yamanaka.suplex@gmail.com



国際共同調査・シンポジウム「みんなで土をラーンする!」/Learning Soil Together!

期間:2024年9月7日[土]〜9月28日[土]

会場:主に山中suplex/Yamanaka Suplex (〒520-0017 滋賀県大津市山中町91)

ゲスト・アーティスト:ドーリー・フサダ

リサーチ・コラボレーター:向井詩織、村田美沙、坂本森海+三原聡一郎、横部智浩


■アウトライン

山中suplexではインドネシアからドーリー・フサダ (Dholy Husada ) を招聘し、国際共同調査・シンポジウム「みんなで土をラーンする!」を開催します。

山中suplexが位置する場所は、かつて白川砂という銘石の採掘場があり、京都の寺社仏閣のための砂や建材として長年使用されていました 。しかし条例による採掘の禁止が決まったあとは産業廃棄場所として建築業者に利用され、実は現在でもたくさんの瓦礫等が土の中に埋まっています。これは本スタジオだけに限らず、都市に近い山間部では珍しくない例であり、全国的に切実な問題になっています。

本企画では、インドネシア・ジョグジャカルタを拠点に「土壌」に焦点を当てプロジェクトを行うドーリー・フサダをゲスト・アーティストとして招聘し、約1か月間、山中suplexのスタジオに滞在しながら、土や地域にまつわる問題や可能性をみんなで広く共有することを試みます。さらに、滞在期間中には京都・滋賀を拠点とする多彩なリサーチ・コラボレーターたち (向井詩織、村田美沙、坂本森海+三原聡一郎、横部智浩) と協働しながら、知識体験の共有や参加者との対話に重点を置いたプログラム群を数多く実施し、今ではただの「通り道」として認識されている山中町の歴史や資源に着目しつつ、汚染や不法投棄というネガティブな印象自体を更新していきます。

タイトルの「ラーン」(Learn) は、異なる背景を持つ人々が双方的なコミュニケーションのなかで、気づきや学びが得られる実践が生まれてほしいという期待が込められています。土壌環境や植生にまつわる問題や可能性について、みんなで一緒に学びましょう!


■プログラム

①ノンクロン (公開おしゃべり会)

会場:山中suplex/Yamanaka Suplex

ドーリーとリサーチ・コラボレーターによる公開おしゃべり会です。お茶を飲んだり、会場である山中suplexのスタジオ内を歩いたりしながら、各自の活動紹介から雑談に至るまでリラックスした雰囲気で交流する予定です。参加費無料、途中参加退出可能です。

9月7日[土] 13:00〜15:30【終了しました】

9月14日[土] 13:00〜15:30【終了しました】

9月21日[土] 13:00〜14:00【終了しました】

※21日はノンクロン後にワークショップ開催予定。 


②ワークショップ (オープンラボラトリー)

会場:山中suplex/Yamanaka Suplex

リサーチ・コラボレーターによる、山中suplexの環境を生かしたワークショップを開催します。一方的に技術を伝えるのではなく、コラボレーター自身の持っている知識体験を参加者と共有し、意見や感想を積極的に交換することを目的とします。

【ワークショップ予約方法】

下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ください。参加費 (1,000円) は当日受付にて現金でお支払いください。https://forms.gle/zqGTuTittuckULLk6


イ: 横部智浩「みんなで土を掘ってみる」【終了しました】

9月21日[土] 14:00〜16:30 

山中suplexの敷地内で数か所の穴を掘って土壌の様子を観察して人の利用や自然などに関してみんなで考えてみましょう。
内容:4班ほどに分かれて穴を掘る場所を2-3か所ほど決めます。例えば人が使っていた場所 (瓦礫等が埋められていたであろう場所等) や草木が生い茂る場所です。次に土壌断面がどのような状態か予想してもらいつつ実際に穴を掘って様子を観察してもらいます。最後に全ての土壌断面をみんなで観察しながら話し合います。

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参加費:1,000円

対象:どなたでも (小学生までは保護者の立ち会い必要)

定員:20名程度

持ち物:汚れてもいい服、運動靴あるいは長靴、タオル、水分 (水筒など)

備考:適宜雨具もご持参ください。


ロ: 坂本森海+三原聡一郎「Compost Me」【終了しました】

9月22日[日] 11:30〜15:00 

野菜の切れ端などのキッチンで出てくるような生ゴミをコンポスト化すると、微生物によって分解され堆肥に変わることは、なんとなく知られています。それは有機物でできている人間の体でも同じです。このワークショップでは、自分の体がコンポストによって分解された未来を想像し、その堆肥をいれる植木鉢を作る少し変わった陶芸教室です。ぜひお越しください。

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参加費:1,000円

対象:どなたでも (小学生までは保護者の立ち会い必要)

定員:10名

持ち物:汚れてもいい服、タオル

備考:お昼休憩を挟むため、各自お弁当をご持参ください。

   焼き上げた作品は、後日、着払いにて発送いたします。


ハ: 村田美沙「山をケアしてイートする!」【終了しました】

9月22日[日] 15:15〜17:15 

山をケアするとは?山を食べるとは?

山中町エリア周辺の自然環境を散策し、現在の植生を観察してみます。また、昔はあったはずの植生と現在を照らし合わせてみましょう。そしてその現実をみんなで飲んで、食べてみましょう! 食を通して、山と対話し、あたらめて周りの自然環境を感じた時に、私たちはどのような気持ちになるのでしょうか?

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参加費:1,000円

対象:どなたでも(小学生までは保護者の立ち会い必要)

定員:6名

持ち物:お気に入りのマイカップ

備考:気になる方はエプロンなどの作業着 (飲み物をつくります)


ニ: 向井詩織「草木染めブロックプリント」【終了しました】

9月23日[月・祝] 11:30〜15:00

草木染めで布を染めるブロックプリントのワークショップです。約50年以上前に彫られた木版の他、様々な版を使用して、好きな模様を染めてみましょう! パキスタンとインド国境付近で受け継がれている「アジュラック」を再現したペーストを用意して、皆様のお越しをお待ちしています。試してみたい版木やハンコをお持ちの方は是非ご持参ください。乾燥待ちの時間に行うスライドトークでは、インドの力強い布についてや、これまでの活動についてお話します。

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参加費:1,000円

対象:5歳程度から大学生まで (小学生までは保護者の立ち会い必要)

定員:20名程度

持ち物:バスタオル (汚れる可能性あり)

備考:お昼休憩を挟むため、各自お弁当をご持参ください。

   試してみたい版木やハンコがあればお持ちください。


③国際シンポジウム

ドーリー・フサダおよびリサーチ・コラボレーターたちがプログラムを通して発見したことを中心に発表し、山中suplexの土壌活用方法をみんなで模索します。

日時:2024年9月28日[土] 13:00〜17:30 (途中休憩あり/途中入退場自由)

会場:山中suplex/Yamanaka Suplex

登壇者:ドーリー・フサダ、向井詩織、村田美沙、坂本森海+三原聡一郎、横部智浩

司会:池田佳穂 (山中suplex 共同プログラムディレクター)

*日英逐次通訳あり

入場無料 (ドネーション制)[事前予約不要]


■関連イベント

①【終了しましたYamanaka Suplex Open Studio 2024:11年目、常夏の終わり

日程:2024年8月31日[土]、9月1日[日]  11:00〜18:00

会場:山中suplex/Yamanaka Suplex(〒520-0017 滋賀県大津市山中町91)

入場無料 (ドネーション制) [事前予約不要]

詳細:https://www.yamanakasuplex.com/news/yamanaka-suplex-open-studio-2024


終了しましたトークイベント「ドーリー・フサダのカジュアルな交流会」

日程:2024年9月6日[金] 19:00〜21:00

会場:INTA-NET KYOTO (京都三条京阪)  *イベント終了後の21〜22時は通常営業

山中suplexに滞在しているドーリー・フサダが、この度京都側に下山。カジュアルなトークイベントを実施します。2022年にINTA-NET KYOTO主催のもと実施されたオンラインプロジェクト「レシピライブラリー」をはじめ (調理法、食文化/歴史、農業、関連した文化活動及びエピソードを広く「レシピ」として捉え、集積したプラットフォーム)、これまでジョグジャカルタで行ってきた土壌開発やファーミングに関する実践を共有します。

登壇者:ドーリー・フサダ (山中suplex レジデンスアーティスト2024) *日英逐次通訳あり

司会:堤拓也 (山中suplex 共同プログラムディレクター)

入場無料 (ドネーション制)[事前予約不要]


■クレジット

主催:山中suplex/Yamanaka Suplex

協賛:INTA-NET KYOTO

助成:公益財団法人 ポーラ美術振興財団、公益財団法人 小笠原敏晶記念財団

令和6年度「滋賀をみんなの美術館に」プロジェクト採択事業

企画:池田佳穂、堤拓也 (山中suplex 共同プログラムディレクター)

コーディネーター:八木志菜

広報デザイン:清水真実


■参加者プロフィール

★ドリー・フサダ/Dholy HUSADA (山中suplex レジデンスアーティスト2024)

ジョグジャカルタを拠点に活動。ライフパッチのメンバーとして、Kombucha (発酵茶)、ヨーグルト、ハーバルドリンクなどの発酵や食物の企画のほか、タイダイ染めのワークショップなどを行う。そのほか、インドネシアの食物や飲料にまつわる議論を行うべく、数多くのコミュニティや組織に積極的に参加。現在は理論性と実践性の両視点を踏まえ、民間療法で用いられている生薬を使用したハーバルドリンクの調査とレシピ開発に取り組む。また、2019年にパーマカルチャーデザインコースに参加。パーマカルチャーの知識を実世界で検証するためにフィールドスタディを数多く実施しており、現在は土壌科学に深く関わる。土壌の実験を通じて、人々、植物、地球にとってどのように土壌が役立つかを理解し、人間のエラーによって自然の循環がどのように断絶しているかを理解することが重要だと考えている。

*パーマカルチャー (Permaculture) は、持続可能な生活と環境の設計を目指す方法論


★向井詩織/Shiori Mukai

ブロックプリンター、テキスタイルアーティスト。インド西部カッチ県と山中suplexの2拠点で、天然染料のブロックプリントをしている。カッチの工房は、本来はムスリムかつ男性だけの工房だが、テキスタイルアーティストとして単身で乗り込み、従来にないブロックプリントならではの模様を模索。日本では制作と展示活動を基盤に、ワークショップや講演などを行う。


★村田美沙/Misa Murata

京都拠点のアーティスト、植物療法士。自然そのものが持つ物語や歴史、それを取り巻く社会問題をリサーチし、詩的な要素を織り交ぜたアプローチをとり、フィールドワークを通じて得た知見を作品に反映させている。自然を介して人と人が繋がることを「コミュニケーションアート」として表現することを目指し、集合的な体験を創出するために、インスタレーション、パフォーマンス、または自然素材を使用した対話型の作品を制作している。対話を通じて、観客が自然と直接的に関わりを持ち、その美しさや社会的重要性を感じる機会を提供している。主な展示に、Mother Nature (2022年、東京)、來自未來市場的「舶來品」9個推測未來的台日實驗 (2022、台湾)、山梨国際芸術祭 八ヶ岳アート・エコロジー2023 (山梨) がある。


★坂本森海/Kai Sakamoto

陶芸家。1997年生まれ、長崎県出身。2019年旧京都造形芸術大学美術工芸学科総合造形コースを卒業。同年からシェアスタジオ・山中suplexに在籍。陶芸の制作過程や陶芸が使われることに着目し、「陶芸」の枠組みを解体・再構築するように展開している。 主な展覧会に、「ATAMI ART GRANT 2023」 (熱海駅地下通路)、「Ceremonial Ceramics -身體感/やわらかな石-」 (山中suplexの別棟「MINE」、2023) など。


★三原聡一郎/Soichiro Mihara

アーティスト。世界に対して開かれたシステムを提示し、音、泡、放射線、虹、微生物、苔、気流、土、水そして電子など、物質や現象の「芸術」への読みかえを試みている。2011年より、テクノロジーと社会の関係性を考察するためのプロジェクトを国内外で展開中。2022年より「3月11日に波に乗ろう」共同主催。近年、これまでの活動を「空気の芸術」として、振動、粒子、呼吸というカテゴリーに基づいたアーカイブ実験をレシピの形式に基づいて進めている。


★横部智浩/Tomohiro Yokobe

京都大学 フィールド科学教育研究センター 特定研究員。奈良県出身。京都大学大学院博士後期課程修了、博士 (農学)。専門は生態系生態学、森林土壌の微生物と炭素・窒素動態の関連。2024年7月より「里山の土壌を知るプロジェクト 2024 ~市民参加型の全国里山土壌調査~」の主任を務めている。


■お問い合わせ

山中suplex/Yamanaka Suplex

yamanaka.suplex@gmail.com(担当:池田、堤)

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