鬼丘鬼鏟 (ゴースト・マウンテン・ゴースト・ショベル) : 時間的臨摹 (じかんのりんぼ)

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山中suplex/Yamanaka Suplexと京都芸術センターは共同で、台北を拠点に活動するアーティストコレクティブ・鬼丘鬼鏟(ゴースト・マウンテン・ゴースト・ショベル)による個展「時間的臨摹(じかんのりんぼ)」を開催いたします。

鬼丘鬼鏟はこれまで、インスタレーションやサウンド、催眠術のようなレトリック、都市の暴力や政治的混乱、異常な状態の身体的記憶、歴史の再現、かつての宗主国だった日本の記号といった、詩的かつ多層的な上演空間に招き入れることを通して、刹那的な状況を構築する上演作品を演出してきました。

2018年に台北で発表され、日本初演となる本作《時間的臨摹》は、京都・清水寺にある「胎内めぐり」にインスピレーションを得た完全暗闇で遂行されるライブパフォーマンスです。日本近代化のなかで創設された小学校の元体操室 (現京都芸術センターフリースペース)にて、鑑賞者は米国産の暗視ゴーグルを装着し、視覚的に制限された状況下で一方的に身体の動きを眼差すことになります。鬼丘鬼鏟の作品体験をきっかけに、「参加」や「心理的没頭」について、あるいは台湾と日本の歴史や、東アジア間での政治的関係といった議題に関心を持ってもらう機会となれば幸いです。


◾️開催日時

2023年10月27日[金]、28日[土]、29日[日]、30日[月]

11:02 –, 12:15 –, 13:32 –, 15:15 –, 16:32 –,17:45 –

各回入れ替え制・上演時間30分程度

[完売情報 以下の回は完売しました]

27日 [金] ①11:02、④15:15、 ⑤16:32、⑥17:45

28日 [土] ①11:02、④15:15、⑤16:32、⑥17:45

29日 [日] ①11:02、⑥17:45

30日 [月] ①11:02


◾️会場

京都芸術センター フリースペース (〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2)


◾️定員

各回10名 (要予約) ※当日空席がある場合のみ現地精算でご入場いただけます。


◾️入場料

一般1,000円/高大生500円/中学生以下無料

※学生料金でお申込みの方は、在籍を証明する書類 (学生証など) をご来場の際にお持ちください。

※​​12歳未満の方は、必ず18歳以上の引率者が同伴でのご来場をお願いします。

※未就学児の方はご鑑賞いただけません。

※小さなお子様がいらっしゃる方には、京都芸術センター、ACKに設置する託児サービスをご案内しております。詳しくは下記の「託児サービスについて」をご覧ください。


◾️予約

各開催日のリンク先より参加回を選択し、ご予約・事前決済をお願いいたします。

【10月27日開催分】https://t.livepocket.jp/e/gmgs-1027–

【10月28日開催分】https://t.livepocket.jp/e/gmgs-1028–

【10月29日開催分】https://t.livepocket.jp/e/gmgs-1029–

【10月30日開催分】https://t.livepocket.jp/e/gmgs-1030–

※ご予約後の変更・キャンセルはできません。

※Webサイトでの販売は当日の10時に締め切ります。


◾️ご参加にあたっての注意事項

本展は暗闇空間を暗視ゴーグルを使って鑑賞する作品です。参加にあたっては、以下の注意事項をよくお読みください。不明な点や不安な点などございましたら、主催者までお問い合わせください。

・開始10分前には受付へお越しください。開演後はご入場できませんので、あらかじめご了承ください。

・暗視ゴーグル着用の都合上、コンタクトレンズの装用をおすすめしています。メガネをご利用の方はご予約時のアンケートに回答をお願いします。

・車いすなど介助が必要な場合は、ご予約時のアンケートにご回答をお願いします。

・安全にご鑑賞いただくため、歩きやすい靴でお越しください。

・会場内にはお手荷物を持ち込むことができません。受付に併設したクロークに予めお預けいただきます。


◾️キャスト・スタッフ

コンセプト:鬼丘鬼鏟 (ゴースト・マウンテン・ゴースト・ショベル)

演出:李奧森 (ヴァル・リー)

出演:王筑樺 (ワン・ジュファ)、吳立翔 (フライ・ウー)、梁俊文 (リャン・ジュンウェイ)、木村桃子

彫刻制作:木村桃子

受付・説明:井上和也、小坂浩之、林佩恩 (リム・ペイアン)

策展:堤拓也

舞台監督:十河陽平

音源制作:羅皓博 (ハウ・ルォー)

宣伝美術:見増勇介 (ym design)

記録・撮影:松見拓也

制作:松田雅代、瀬藤朋 (京都芸術センター)


◾️託児サービスについて

以下の日時・場所で事前予約制にて託児サービスを設置しています。

【京都芸術センター】10月28日[土] 14:45–16:15 

※15:15開演回 (16:15頃終演予定) に合わせてご利用可能です。

予約方法:10月21日[土] までにsetou@kac.or.jpへ、氏名、人数、お子様の年齢を添えて申し込みください。


ACK会場・国立京都国際会館】10月27日[金]–30日[月]

詳細はこちら


◾️主催

山中suplex/Yamanaka Suplex、京都芸術センター (公益財団法人京都市芸術文化協会)


◾️助成

公益財団法人 小笠原敏晶記念財団、公益財団法人アイスタイル芸術スポーツ振興財団、Art Collaboration Kyoto 実行委員会、台北市文化局

Co-program 2023カテゴリーA「共同制作 (公演事業)」採択企画


◾️問い合わせ

メールアドレス:yamanaka.suplex@gmail.com (山中suplex)

電話番号:075–213–1000 (京都芸術センター)


◾️プロフィール

鬼丘鬼鏟 (ゴースト・マウンテン・ゴースト・ショベル) 

演出家兼アーティストであるヴァル・リーにより2008年に台北で設立されたアーティスト・コレクティヴ。アクションスクリプト、インスタレーション、サウンド、催眠術のようなレトリック、ミザンセーヌで構成されるライブアート形式へと観客を導く複合的な構造を利用しながら、夢のような手法で社会的な時間を構築する。鬼丘鬼鏟およびリーはこれまで、台湾国立実験劇場 (2023) 、Taiwan Contemporary Cultural Lab (2023) 、Haus der Kulturen der Welt (ドイツ、2022) 、Grand Palais (フランス、2022) 、Vernacular Institute (メキシコ、2022) 、Forum des Images (フランス、2021) 、国立台湾美術館 (2021)、鳳甲美術館 (2021)、the Danish feminist initiative ARIEL (デンマーク、2020)などで展示を行っている。また、台北芸術祭 (2019-2022) 、光州ビエンナーレ (韓国、2021) 、台湾ビエンナーレ (2021) 、Urban Nomad Film Festival (台湾、2017) や、Month of Performance Art-Berlin (ドイツ、2011)  へも参加。2019年には兵庫県にある城崎国際アートセンターに滞在し、地元市民とともにワークショップを実施した。

https://www.gmgscollective.com/



山中suplex プログラムディレクター募集 (育休代替) [9月16日採用]

この度、共同スタジオ・山中suplex(ヤマナカスープレックス)は、現プログラムディレクターの育児休暇取得にあたり、2023年度の下半期に予定している事業の実施および次年度以降の山中suplexの事業計画を指揮する代理プログラムディレクター(育休代替)を公募いたします。これまでの当スタジオの活動や、以下に記載されている業務内容(仕様書)、諸条件を踏まえ、共同スタジオというオルタナティブな準インスティチューションがあるべき姿の未来をイメージでき、インディペンデントながらも国内外の芸術界に貢献できるような合議体の取り組みに興味がある方からのご応募をお待ちしております!


◾️資料

本公募に関する業務内容 (仕様書)

参考①:2022年〜2026年「共同アトリエ・山中suplexによる協働プロジェクト:地震、雷、火事、親父、病原菌とともに生きる美術」アウトライン

参考②:共同スタジオ「山中suplex」がつくりだすアートのエコシステム <前編><後編>

参考③:現プログラムディレクター・堤拓也による覚え書き


◾️雇用形態

業務委託契約  [勤務地:山中suplex (滋賀)またはリモート (ご自宅)]


◾️応募資格

・大学卒業以上で現代美術領域での実務経験を5年以上有する者(大学在籍時から大学外部で活動をしていた場合、経験年数に含まれる)。

・現代美術に関する展覧会やイベント、ワークショップ等をディレクターあるいはキュレーターとして実施したことがある者。

・英語の実務文書の読解・作成及び英語でのコミュニケーションに必要な程度の語学力を有すること。英語以外にも使いこなせる言語があると尚可。

・共同スタジオやコレクティヴ、集団での協働クリエーションについて関心があり、一定の経験や知識、国際的なネットワークを有する者。

・ユニットやコレクティヴでの応募も可能。ただし、その場合も委託金額は変わらない。


◾️契約期間

2023年9月16日〜2024年3月30日


◾️契約期間の更新

基本的には無し。ただし、次年度の計画および資金取得状況次第で検討。


◾️採用予定人数

1名(組)


◾️応募締め切り

2023年9月10日[日]


◾️採用決定日

2023年9月11日[月] 予定


◾️業務内容

①次年度プロジェクトに向けたディレクション・資金獲得

→次年度のプログラム策定およびその実現に向けた資金獲得(助成金・補助金の申請等)


②共同スタジオ・シェアミーティング「一人で行くか早く辿り着くか遠くを目指すかみんな全滅するか」(仮)の実施

→上記プログラムのディレクション(準備・実施・報告含む)


詳しくは→本公募に関する業務内容(仕様書)を参照 [業務内容_山中suplex プログラムディレクター募集]


◾️業務委託料

500,000円(+消費税)

※上記金額の50%を契約時に支払い、残り50%を業務終了時に支払い予定。


◾️交通費

業務委託料に含まれる (山中suplexに来る必要があるのは最低2回程度を想定)。


◾️応募方法

以下の資料をメール [yamanaka.suplex@gmail.com] にて提出 (データサイズ、枚数等は自由)

C.V. [PDF]

②職務履歴書 (ポートフォリオのように写真があるとなお望ましい) [PDF]

③自由作文 (山中suplexの未来像や現状の国内アートシーンへの意見など、テーマは任意) [PDF]


◾️選考方法

山中suplexのメンバーにて、これまでの経歴や職歴とともに、今後の展望も踏まえて選考いたします。


◾️備考

・基本的にはリモート業務を想定 (使用アプリケーション:Zoom、Discord、Messenger、LINE)。

・事前調査およびリサーチで山中suplex (滋賀) やMINE (大阪) に訪れる際は宿泊可能 [無料]。


◾️お問い合わせ先

山中suplex/Yamanaka Suplex

〒520-0017 滋賀県大津市山中町91

yamanaka.suplex@gmail.com



グッスクル (Gudskul)への視察同行者 決定

インドネシア・ジャカルタ にある大型スタジオ・グッスクル (Gudskul) への視察同行者が決定しました! 当初想定していた公募の枠組では1名の採択を予定しておりましたが、未来に繋がる国内アートシーンの醸成に向けて、ヤノベケンジ氏およびHIRAGINO BOOKSにご支援していただき、3名分を増枠することができました。応募者のみなさん、そして、支援者のみなさんに感謝いたします。共同スタジオ・山中suplexでは、シェアアトリエの機能である「共有」という本質に立ち返り、現代美術における生態系(エコシステム)の見直しと改善、協働と連帯に根ざした独自のインフラ構築を目指すプロジェクトを引き続き実施していく予定です。


採択者:東美沙季、沖野颯冴、中谷圭佑、桃望

支援者:ヤノベケンジHIRAGINO BOOKS


We are pleased to announce that we have selected 4 fellow travellers to accompany us on a field trip to Gudskul, a large-scale studio in Jakarta, Indonesia! We had originally planned to select one person for the program, but with the support of Kenji Yanobe and HIRAGINO BOOKS, we were able to increase the number of applicants to 3, in order to foster a domestic art scene and its ecosystem that will lead to the future. We would like to thank all applicants and our supporters.


Fellow Travellers: Momomi, Azuma Misaki, Nakaya Keisuke, Okino Sosa

Supporters: Yanobe Kenji, HIRAGINO BOOKS


◾️視察同行者 (公募) プロフィール

◉東美沙季/Azuma Misaki

2021年女子美術大学アートプロデュース表現領域卒業。芸術祭の立ち上げやアーティストのサポートをアシスタントとして行う。NPO法人BEPPU PROJECTにレジデンスの運営インターン後、一般社団法人HAPS (SW/AC) に勤務。現在、名古屋でアートプロジェクトの運営に参加。23年5月に神戸バイソンギャラリーで「汽水域」を開催。 犬、牛、海、民族音楽、登山が好き。 海と牛が一緒に見れる場所を探している。


◉沖野颯冴/Okino Sosa

1999年生まれ、兵庫県西宮市出身。2022年3月に京都芸術大学美術工芸学科写真・映像コースを卒業。個人的な仕方なく受け入れなければならないことから、個と様々な関係性のあり方を思考する試みとしてパフォーマンス、インスタレーションを用いて制作しています。現在、8/19まで京都の河原町にあるVOXビルで展示中です。


◉中谷圭佑/Nakaya Keisuke 

キュレーター。1996年冬、愛知県愛知郡東郷町生まれ。2019年夏、東北大学工学部建築・社会環境工学科卒業。2020年冬、ミニシアターでのバイトを辞めて上京。2022年春、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了。2023年現在、京都芸術センターアートコーディネーターとして活動中。バンドはお休み中。


◉桃望/Momomi

2022年京都芸術大学修士課程グローバル・ゼミ修了。現在はフリーランスで企画・執筆を行う他、アートスペースPURPLEでは展覧会業務を専任。他者と共に場を作ることに関心がある。韓国をはじめ、東アジア・東南アジアの生活・歴史・文化・芸術に関するリサーチ中。最近は喫茶店でコーヒーを淹れて提供することが至福の時間。

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