この度、VOU bldg. / 棒ビル 1Fギャラリースペースにて、小笠原周「1985らへん」を開催します。これまで幼少時代よりマンガに影響を受けた小笠原は、旧京都造形芸術大学にて彫刻を学び、学部卒業後も一貫して彫刻と向き合ってきました。また個人の制作・ 発表だけに限らず、2014年には立体物のための共同スタジオ・山中suplexを立ち上げ、さらに「ゲンビどこでも企画公募2018」展での五十嵐太郎賞(2018年)や、尼崎市文化未来奨励賞(2018年)、さらに彫刻自体を再考する自主的な取り組みとして、「 問題のシンボライズ ー彫刻・身体・男性性ー」展(2023年)、「おまえのための///」展(2024年)の企画・実施など(熊谷卓哉、米村優人との共同)、活動の幅をますます拡張しています。そのような多岐に渡る「彫刻へのアプローチ」を踏まえ、本展では作品それぞれが100kgを超える大型のレリーフ彫刻を扱います。 これまで《ピエタ》(2022年)や《夫婦》(2022年)によって試みられてきたレリーフ形式への再着目は、スマートフォンで撮影された小笠原と同じく1985年生まれの友人たち(=京都ゆかりの身近なアーティスト)を主題とすることを通して、「社会的には表象不要なものの表象」かつ「無用のものとしての彫刻」(千葉真智子評)という方向性をさらに押し進めることになります。小笠原が長年に渡る試行錯誤を経て生み出した、平面的・日本的な漫画表現と、立体的・西洋的な彫刻の折衷点としての肖像レリーフをぜひともご覧ください。
◾️アーティストステートメント
今回の展覧会で展示される作品は、一見するとその素材感やこれまでのイメージから、墓石や偉大な人物の肖像のように見える。しかし、モデル達は僕と同じような状況を生き、生活で度々顔を合わせる人物であり、死や権威といったイメージを持つことはない。作品に刻まれる友人たちの姿は、鑑賞者の見方次第では、それぞれの身近にいる誰かのように見えるかもしれないし、河原に落ちている石に何かを見立てるように、誰かが知らない誰かは、この先もずっと誰かになり得る。僕の同い年ということは、文化や社会において小さな共通の経験や記憶を持つという一方で、一般的にレリーフという形式は、共有されるべき物語や、大きな歴史的場面を表現するために利用されてきた。それらを踏まえ、今を生きる僕と同い年の彼らが肖像レリーフとなって石に刻まれたこの作品は、自分の周辺をただ表現するものであると同時に、未来においては現時点の歴史的場面の表現になる可能性がある。さらに未来の鑑賞者にとっては、未来時点での現代性を獲得することも可能であると考えている。
◾️開催概要
日時:2024年7月27日(土)〜9月8日(日) [入場無料]/木曜定休
時間:13:00〜19:00
会場:VOU bldg. / 棒ビル 1Fギャラリースペース
主催:VOU bldg. / 棒ビル
◾️クレジット
企画:小笠原周
什器制作:若林亮、たま製作所
照明:十河陽平
相談・執筆・広報:堤拓也
協力:山中suplex/Yamanaka Suplex
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We are pleased to announce that Shu Ogasawara: Around 1985 is taking place at VOU bldg. from July 27 to September 8. Based on a diverse approach to sculptural form, this show deals with the work of 4 relief sculptures of stone weighing over 100 kg. The exhibition will reexamine the relief form his past works by carving the figure of his friends born in around 1985. According to Machiko Chiba’s review, these sculptures are basically “representations of things that do not need representation in society and history”. We kindly invite you to view the portrait works that Ogasawara has created through years of trial and error as an eclectic mix of two-dimensional, Japanese-style manga expression and three-dimensional, Western-style sculpture.
◾️ Outline
Shu Ogasawara: Around 1985
Exhibition Period: July 27 (Sat.) – September 8 (Sun), 2024 [free admission]/ Closed on Thursdays
Hours: 13:00–19:00
Venue: 1F Gallery Space at VOU bldg.
◾️ Colophon
Organizer: VOU bldg.
Designer: Ogasawara Shu
Display making: Ryo Wakabayashi, Tama Production
Lighting: Yohei Sogo
Support: Takuya Tsutsumi
Cooperation: Yamanaka Suplex
山中suplexでは、2024年3月30日 (土) ~31日 (日) にシェアミーティング「一人で行くか早く辿り着くか遠くを目指すかみんな全滅するか」を開催します。
近年ではアーティストの「集団」がCollective (コレクティブ) と翻訳されることが増えましたが、共同スタジオとして始まった山中suplexのように、スタジオ、アートスペース、オルタナティブスペース、アートコミュニティーなど多種多様な形態で、文化従事者たちは集まり活動しています。こうした活動のなかには、空間や機材の共有といった合理的なメリット以外にも、共通の問題意識や仲間意識を出発点に、展覧会や自主イベント、アーティスト・イン・レジデンスなど一般社会に向けてプログラムを行う団体が多く存在します。さらにメンバー間の協働・共存の在り方もバリエーション豊かで、安易なカテゴライズは難しくなっています。
本企画では、共同スタジオやオルタナティブスペースといった団体形態で区切りません。
①地理的・経済的に不利な状況を生き抜くために何らかの文化的な策を講じる、もしくは、②健康的に他者と協働するために活動形態を工夫する、ユニークな8団体を招聘し、各団体が蓄積してきたノウハウの共有と交流に基づくネットワーク形成を試みるイベントです。
どのように活動を維持させてきたのか、各団体がこれまでの体験談を中心に、運営面、具体的な自主企画、苦労していること等をシェアします。さらにオブザーバーとして、関西の芸術文化活動の支援を続ける、おおさか創造千島財団を招聘。各団体の発表内容を共有し、関西におけるアーティスト支援向上を目指します。
本イベントは一般にも公開し、若手の文化従事者が多彩な文化実践とエコシステムについて学べる場としても機能します。さらに結成当初から「フレンドシップ」に重きを置く山中suplexの姿勢を引き継ぎ、参加者同士が共に時間を過ごすことに焦点をあてた「宿泊型」で開催します。アカデミックなカンファレンス形式では見落とされがちな有機的なコミュニケーションを促進し、各地で展開されるインディペンデントな実践をつなげることで、新たな連帯に向けて機運醸成を図りたいと思います。
We are pleased to announce that Share-Meeting: Go Alone? Arrive Faster? Aim Further? Die Together? will be held at Yamanaka Suplex directed by Kaho Ikeda. We invite eight groups that take cultural projects to survive disadvantageous situations or collaborate with others organically. This event will attempt to form a network based on the sharing knowledge and experiences accumulated by them. We will hold this event in a “camping” format, with the focus on participants spending time together. Hope to promote organic communication to build momentum for new solidarity by connecting independent practices in various regions.
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■ 開催概要
日程:2024年3月30日 (土) ~31日 (日)
場所:山中suplex (〒520-0017 滋賀県大津市山中町91-4)
参加団体/Participating groups::
art space tetra (福岡県福岡市)/art space tetra (Fukuoka)
GUDSKUL (インドネシア・ジャカルタ)/GUDSKUL (Jakarta)
国立奥多摩美術館 (東京都青梅市)/The National Museum of Art, Okutama (Tokyo)
タネリスタジオ+Art Space&Cafe Barrack (愛知県瀬戸市)/TANERI STUDIO + Art Space&Cafe Barrack (Aichi)
飛生アートコミュニティー (北海道白老郡)/TOBIU ART COMMUNITY (Hokkaido)
バイソンギャラリー (兵庫県神戸市)/Bison Gallery (Hyogo)
山中suplex (滋賀県大津市)/Yamanaka Suplex (Shiga)
WALLA (東京都小平市)/WALLA (Tokyo)
オブザーバー団体:一般財団法人おおさか創造千島財団
主催:山中suplex/Yamanaka Suplex
助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団、一般財団法人おおさか創造千島財団
■ スケジュール
各団体の発表の他、山中suplexの真髄ともいえるBBQ、白熱期待のレクレーション、野外のドラム缶風呂 (シャワー室もあります) 、ゲストアーティストによるお茶会など、多彩なコンテンツが目白押しです。
https://docs.google.com/document/d/1iXOQaZE2IHN2q1S9SmNIaWg1IEqNY-Edst9dGkpJeg8/edit?usp=sharing
■ イベントの参加方法
(1) ノウハウ共有も有機的な交流も、参加団体と一緒にフル堪能「一般参加枠」
各団体の発表から交流イベントまで、参加団体と共に1泊2日を楽しむことができます。各地域で展開されるアートの生態系について知りたい方、純粋に本企画に面白さを感じて下さる方、大歓迎です。
対象:どなたでも参加可能
人数:5名
参加費:10,000円 (税込)
締切:3月25日 (月) 23:59
申し込み先:https://forms.gle/f9aHdpYLu6NUHw946
※先着5名に達したため、受付を終了しました。
(2) 将来スペース設立に興味がある「若手未来枠」
参加団体の名称の通り、アートスペース、学校 (スクール) 、コミュニティー、ギャラリー、美術館、と多種多様なアプローチを紹介予定です。スペース設立に関心のある方、すでに計画はあるが相談に乗ってほしい方など、お気軽にご応募ください。
対象:活動歴10年以内の文化従事者 (アーティスト、リサーチャー、アートマネージャー、キュレーターなど)
人数:5名
参加費:5,000円 (税込)
締切:3月5日 (火) 23:59
申し込み先:https://forms.gle/zzFjd3Fnzbzafonf6
※受付を終了しました。
※選考結果は、合否にかかわらず3月6日中に応募者全員にメールにて通知します。
(1) と (2) 共通のご案内
・参加団体と同じく1泊2日のスケジュールです。
・参加費に含まれるもの:食費 (1日目軽食、茶会、BBQ、2日目朝食、昼食) 、宿泊用のテント、マット、レクレーション参加
・参加者自身で用意いただくもの:寝袋
※寝袋をお持ちでない方は当方でレンタルにて手配いたします。別途1,500〜2,000円程度の追加費用が発生しますのでご了承ください。
・参加団体や他の参加者と同じテントで宿泊する可能性があります。男女で分ける予定ですが、宿泊に関して不安な方はお問い合わせください。
※(1)はお申し込み完了後、(2)は選考通過後、yamanaka.suplex@gmail.comから参加費のお振込みに関してご連絡します。メールが届いてから3日以内に入金をお願いいたします。
(3) オンライン視聴参加
各発表をオンラインで視聴できるチケットもご用意しています。
ライブ配信、2週間限定でアーカイブ映像を視聴できます。
参加費:1,300円 (税込)
購入ページ:https://yamanakasuplexsharemeeting.peatix.com/
◾️参加団体プロフィール
art space tetra (福岡県福岡市)
アートスペース・テトラは、2004年4月に福岡市博多区にオープンした非営利の文化スペース。さまざまな背景を持つメンバー有志による共同運営によって継続してきた。その活動は展覧会、音楽会、上映会、トークイベントなど多様だが、各メンバーによる大きくは自主企画と会場レンタルの2種類によって成り立っている。メンバー構成は流動的であり、各時期のメンバー構成によってスペースの特色も異なる。2000年代に地方での実験的な表現の場としてスタートしたが、2010年代は震災以降の移住者や研究者が参加し学術や文芸、社会的なテーマでの活動も行われた。コロナ禍以降はレジデンスや配信などの試みを経て、現在はローカルなアートシーンとの協働や若い世代との関わりを重視しつつある。オープンから20周年を迎え、非営利ゆえの運営の維持、世代交代、建物の老朽化など継続の問題に直面しつつも、地方における持続的な文化スペースのあり方を模索している。
http://www.as-tetra.info/
GUDSKUL (インドネシア・ジャカルタ)
2018年ruangrupaはSerrumとGrafis Huru Haraと共同で「GUDSKUL: Contemporary Art Collective and Ecosystem Studies」 (GUDSKULは英語でGood School、日本語では良い学校という意味) を開始した。GUDSKULでは、アーティスト、キュレーター、アートライター、マネージャー、研究者、ミュージシャン、ディレクター、建築家、料理人、アートデザイナー、デザイナー、ファッションデザイナー、ストリート・アーティストなど、多くの要素で構成されている。この多様性がGUDSKULを豊かでダイナミックな生態系にしている。さらにインスタレーション、アーカイブ、ビデオ、サウンド、パフォーマンス、メディアアート、市民参加型プロジェクト、版画、グラフィックデザイン、教育など、さまざまな実践やメディウムを持つ多数のコレクティブが、GUDSKULに集まっている。この多様なコレクティブがあることで、協働プロジェクトが、社会的、政治的、文化的、経済的、環境的、あるいは教育的に、より充実したものになる。
https://gudskul.art/2024/
国立奥多摩美術館 (東京都青梅市)
一般通念としての「国立」でも、「奥多摩」でも、「美術館」でもない「国立奥多摩美術館」。「国立」はクニタチではなく、コクリツと読みますが、もちろん日本国の国立ではない。2012年に「奥多摩」ではなく青梅の製材所跡地にて発足。当初、国立奥多摩美術館という言葉は、展覧会のタイトルとして動き出したのだが、看板を頑張ってつくって展覧会後も、取り外すのがめんどくさくて掲示していたら、なぜかGoogleマップや住宅地図に記載されてしまい、施設名のようになってしまった。始まりは冗談の様な思いつきからだった。しかし、このようなちょっとした正論で吹き飛んでしまいそうな一瞬の思いつきを大切にする所から、あらゆる創造的な物事は生まれてくると確信している。普段は美術と向かい合いつつ、施設の扉は閉ざしております。不定期で展覧会などを企画しています。展覧会などの際にはぜひお越しください。お会い出来ることを楽しみにしております。
https://moao.jp/
タネリスタジオ+Art Space&Cafe Barrack (愛知県瀬戸市)
—タネリスタジオ
タネリスタジオとは、様々なアーティスト、作家が商店街の元電器屋さんの廃ビルを借り設立された、共同アトリエです。3F建ての大きな箱を使い、セルフで改装し空間を設計し、制作スタジオやカフェ、アートギャラリー、事務所として利用しています。生まれ変わらせた複合的なビルで、アーティストの主体性、自主性、地域性を軸にしたコミュニティの場を創造することを目的にしています。
https://taneristudiobuilding.studio.site/
—Art Space&Cafe Barrack
美術家の近藤佳那子と古畑大気によるアートユニット、及びスペース名。
愛知県立芸術大学在籍時、学内で立ち上げたオルタナティブスペース「学食二階次元」などの活動を経て2017年より愛知県瀬戸市にて元電器屋を改装し、美術と人、まちが繋がる実験の場としてカフェスペースとギャラリーが一体となった「Art Space & Cafe Barrack」をオープン。以降、同スペースで近藤佳那子が飲食を、古畑大気がギャラリーディレクターを担当しながら、主に東海圏のアーティストを紹介しつつ、定期的にトークイベント、音楽ライブ、ワークショップなどを開催している。また、Barrackとして様々なアートイベントやプロジェクトに参加し、美術・食・歴史・音楽・造形教育、といった多層的な要素を取り込みながら、人との関わりの中で作品やスペースを展開する。持ち込み企画大歓迎。
また、2019年より瀬戸市にて地元の作家たちに声をかけ、3年に一度のペースで瀬戸現代美術展 (企画・参加) を開催。
http://www.cafebarrack.com/
飛生アートコミュニティー (北海道白老郡)
北海道⽩⽼町の旧飛生小学校を拠点に1986年に創設した共同アトリエ。そこで制作する若手アーティストたち中心に2009年より「⾶⽣芸術祭」始動、毎年9月に開催。2011年より学校周囲の森を舞台に、森と人と創作との永続的な共存を目指しながら、多世代誰しもが共に自然の中で遊び、学び、集える場としての森を未来につなげる「飛生の森づくりプロジェクト」を始動、今年14年目を迎える。また同年より芸術祭の前夜祭として、森と人との百物語をテーマにした総合芸術のキャンプ型イベント「TOBIU CAMP」を10年間実施 (現在休止中) 。月に1-2度の森づくり活動を中心に地域内外より老若男女、アーティスト、非アーティスト、多世代混合、多分野の有志たちとさまざまな協働プロジェクトを実施。現在5世帯に満たない小さな限界集落地にて存在意義を保ち、地域や人との多様な関わりを得ながら活動を継続している。
https://tobiu.com/
バイソンギャラリー (兵庫県神戸市)
AIR、ギャラリー、アトリエ、コワーキング、シェアハウス、お茶室、店舗、住居、穴。
多数の共有エリアからなる介入型複合村。村民には建築家、美術家など国際色豊かなアーティストが滞在している。
https://nishimura-gumi.net/1198/
山中suplex (滋賀県大津市)
2014年に設立された滋賀県大津市山中町にある共同スタジオ。樹脂、陶芸、金属加工、石彫や、木工などの立体表現や、屋外での大規模な作品制作を実現することが可能。当初から段階的に制作スペースや専門機材などを拡充し、2016年からは半屋外の「山中suplexギャラリー」も設置した。個人制作だけに限らず山中suplexとしても、イベント、展覧会、ワークショップなどを企画・実施し、制作だけではなく発表のスペースとしても機能しつつ、芸術家による持続可能な活動への支援や芸術家同士のフレンドシップに重きを置いて活動している。これまでの主な展覧会に、「余の光、血の塩」 (東京・京都、2021)、「類比の鏡/The Analogical Mirrors」 (滋賀、2020)、「山中suplexのみんなと、尼崎にいるあなた」 (兵庫、2019) など。また2022年12月から2023年11月まで、期間限定のプロジェクトスペース・山中suplexの別棟「MINE (みね)」(大阪) を運用した。
WALLA (東京都小平市)
WALLAは、大石一貴、大野陽生、前田春日美、吉野俊太郎の4名によって、2019年の夏に東京都小平市で始動したスペースです。二階建ての一軒家で、普段は共同運営する4人が二階をそれぞれのアトリエとして使用するほか、一階のギャラリースペースを使用しての展覧会やイベントなどを不定期に企画開催しています。WALLAとは「がや」や「賑やかし」など、いわゆる「エキストラ (=その他大勢) 」的な効果のことを意味し、アーティスト・コレクティブのような芸術家集団としての団体名ではなく、主義主張を一にしない、あくまでも共有された場所のみを指す言葉として名付けられました。作品制作に一人集中できる環境を求める者もいれば、一つのグループを持つことで自身の制作へのモチベーションを維持できる者もいる。はたまた作品の制作よりも企画の制作に関心のある者もいる。そうしたバラバラの欲望を達成できる場として共有されています。
https://walla.jp/
◾️コラボレーターのプロフィール
1日目茶会担当:
村田美沙 (植物表現者/アーティスト)
1992年愛知県常滑市生まれ。国内の薬草文化をテーマにフィールドワークに取り組み、植物療法を軸にプロダクト開発や講座、執筆活動を行う。同時に「人と植物の関係性」をテーマに表現活動を行い、自然環境と心身の対話から得られる感覚をひとつの流れと捉え、パフォーマンスやインスタレーション作品を制作。主な展示に、Mother Nature (東京、2022年) 、來自未來市場的「舶來品」9個推測未來的台日實驗 (台湾、2022年)、山梨国際芸術祭 八ヶ岳アート・エコロジー2023 (山梨) がある。
2日目昼食担当:
INTA-NET KYOTO
京都市三条京阪の路地奥にあるギャラリー/タトゥースタジオ/カフェバーの複合施設。
飲食はアーティストでもあるCohalが担当している。
◾️問い合わせ
メールアドレス:yamanaka.suplex@gmail.com (山中suplex)
■クレジット
ディレクション:池田佳穂
制作:松田雅代
デザイン:清水真実
撮影:山月智浩
プロジェクトメンバー:池田佳穂、石黒健一、小笠原周、小宮太郎、坂本森海、本田大起、松田雅代、若林亮
山中suplexでは12月16日に、周縁における協働性と生態系について共有するトークシリーズ Vol.13「オルタナティブバトン」を開催いたします。 13回目のゲストは名古屋市(愛知県)を拠点に活動する武藤勇さんです。
山中suplexでは、2022年度に「共同アトリエ、芸術団体をめぐるリサーチ」、2023年度は「周縁における協働性と生態系について共有するトークシリーズ 」を実施してきました。これらの活動は一貫して、さまざまな地域の文化的な実践、その創造性がどのように機能をしながら地域固有の生態系を形成しているのかを知り、共有し、相対化することを目的としています。各地域のリサーチやゲストを招聘しトークイベントをすることで、地域間でのネットワークの構築を行ってきました。
これらの活動の一つのきっかけとして、2003年に武藤氏が実施したプロジェクト「ミーティングキャラバン」があります。「ミーティングキャラバン」の記録冊子には、20年前に武藤氏が巡った日本の各地域のスペース、20年前にそこにあった場所、実践者たちの言葉が記述されていました。そして今現在存続しているスペースもあれば、なくなった場所、またある地域では新たに美術館ができていたりと、この20年の時間経過を経て過去と現在を相対化して知ることができました。この冊子を一つのきっかけとして、私たちは2023年、現在形の「周縁における協働性と生態系」がどのようなものなのか捉える旅をしています。今回のトークでは、愛知を拠点にしながら、多様なスペースやプロジェクトを展開する武藤氏が見てきた、オルタナティブスペースの20年間の変遷を意識しお話を伺いたいと思います。愛知での現在の実践なども含めて、今後のオルタナティブバトンの行き先についてを考えます。
注:本イベントは滋賀県大津市山中町にある山中suplexにて行われます(大阪市のMINEでの開催ではありませんのでお気をつけください!)当日、トークの後に焚き火をしつつ、焼き芋を食べる寒空座談会も同時開催いたします。
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ゲスト:武藤勇
進行:小宮太郎
◾️開催日時
2023年12月16日[土] 14:00〜 (90分程度)
トーク後に焼き芋片手の寒空座談会
◾️会場
山中suplex(〒520-0017滋賀県大津市山中町91-4)
・バスでご来場の方は、「三条京阪」駅より12:35発の京阪バス56番に乗車、「山中上」停留所にて降車してください(徒歩1分)
https://www.keihanbus.jp/local_announcement/pdf/local_hieizan_bus.pdf
・オフシーズンのため帰りのバスがありませんので、山中suplexから「京都芸術大学前」までタクシーを手配します(乗車無料、17:30頃山中suplex出発予定)
◾️参加費
2,000円(現地に来場した方に先着20名まで「ミーティングキャラバン」※を進呈)
※「MEETING CARAVAN-日本縦断アートミーティングの旅-」 N-mark(野田利也 武藤勇)著
◾️予約
申し込み:こちらのフォームよりお申し込みください(申し込み締め切り:2023年12月15日21:00まで)
会場:山中suplex(〒520-0017滋賀県大津市山中町91-4)
オンライン配信:あり
https://youtube.com/live/pJLpP1LfW5k?feature=share
言語:日本語
駐車場:有
・駐車可能台数6台(先着順)
・車でお越しの場合は予約フォームに記載をお願いします。
◾️主催
山中suplex/Yamanaka Suplex
◾️助成
公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
◾️問い合わせ
メールアドレス:yamanaka.suplex@gmail.com (山中suplex)
◾️ゲストプロフィール
武藤勇/Muto Isamu
1974年愛知県生まれ。1997年名古屋芸術大学・造形実験コース卒業。1998年CCA北九州アーティストリサーチコース修了。2009年情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科修了。1998年より名古屋のアートシーンを面白くする活動として『N-mark』を開始し、現在「N-MARK B1(トランジットビル)」「N-mark G5(黄金4422)」「ground(コットンビル)」のギャラリー企画運営を行う。2003年、全国をアートミーティングでつなぐ「ミーティングキャラバン」、展覧会企画として名古屋港を舞台とした「名港ミュージアムタウン」や名古屋テレビ塔で実施した「くうちゅう美術館」などのプロジェクトを実施した。その他、クリエイティブコンプレックスビル「黄金4422.bldg」「長者町コットンビル」「長者町トランジットビル」の立ち上げ、ディレクション、運営コミッティーなどを務める。近年では「蒲郡三谷温泉アートプロジェクト、ととのう温泉美術館」など、芸術監督、アートディレクションも手掛ける。