シェアミーティング2「つぎつぎに (あつまっては) なりゆくいきほひ」を開催

共同スタジオ・山中suplexでは、2025年3月22日[土] ~23日[日] にシェアミーティング2「つぎつぎに (あつまっては) なりゆくいきほひ」を開催します。

シェアミーティングとは、行政主体でもなく、営利目的でもない、市民社会からの主体的な取り組みから発生したアートシーンやそのエコシステムに着目し、お互いのノウハウを共有しながら、それぞれ学び合い、ともに持続的に活動していこうとする協働的な試みです。

2023年度に開催した初のシェアミーティング「一人で行くか早く辿り着くか遠くを目指すかみんな全滅するか」では、①地理的・経済的に不利な状況を生き抜くために何らかの文化的な策を講じる、もしくは、②健康的に他者と協働するために活動形態を工夫している8団体を招聘し、各団体が蓄積してきたノウハウの共有と交流に基づくミーティングを行いました。プレゼンテーションあり、たくさんの雑談あり、BBQあり、テント宿泊あり、そしてまた翌日もディスカッションを繰り返すという濃厚な2日間を一緒に過ごし、新たなつながりが多数誕生しました。

政治学者・丸山眞男のフレーズ「つぎつぎになりゆくいきほひ (意味:主体的に何かを「する」よりも、物事が自然に推移していくことを重んじ、その勢いに身を任せてしまう性質のこと)」 からタイトルを着想した本ミーティングでは、日本を含むアジア圏内で自主的に活動するレジデンススペースやオルタナティブスペース、ホステル、プラットフォーム、ハブ、プロジェクトなど全7組を招聘。前回と同様、文化実践者たち同士の水平的なネットワークの構築を目指します。さらに今回からは「公募団体枠」という自薦によるオープンな枠組みも追加し、それぞれがユニークな実績と資源を持ち寄り、一般来場者も含めた参加者全員が何かを交換できるような機会をつくりだします。

本イベントでは、アカデミックなカンファレンス形式ではなく、都市の裏山に集まって行うピクニックようなフラットさを可能な限り保ちつつ、「あつまる」ことで生まれる新たな連帯の機運醸成を促進します。制度化された文化機関や、大手資本による文化支援の枠組みでは手が届かないローカルな「いきほひ」へのご参加を、ぜひともお待ちしております。

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We are pleased to announce that Share-Meeting 2: The Successive Gathering and Momentum of Becoming will be held at Yamanaka Suplex directed by Takuya Tsutsumi and Kazue Suzuki. We invite eight groups (including one through open call) that take cultural projects to survive disadvantageous situations or collaborate with others organically. This event will attempt to form a network based on the sharing knowledge and experiences accumulated by them. We will hold this event in a “camping” format, with the focus on participants spending time together. Hope to promote organic communication to build momentum for new solidarity by connecting independent practices in various regions.

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■ 開催概要

日程:2025年3月22日[土]〜23日[日] (1泊2日)

場所:山中suplex (〒520-0017 滋賀県大津市山中町91) 

参加オルタナティブ・イニシアチブ/Participating Alternatives Initiatives:

AIR motomoto (熊本県荒尾市/Arao City, Kumamoto)

②Center / Alternative Space and Hostel (栃木県鹿沼市/Kanuma City, Tochigi)

③一般社団法人鳥取クリエイティブプラットフォーム (鳥取県)/General Incorporated Association Tottori Creative Platform (Tottori)

TRA-TRAVEL (大阪府大阪市/Osaka City, Osaka)

⑤バーンノーク・コラボラティブ・アーツ・アンド・カルチャー (ラチャブリー県、タイ)/Baan Noorg Collaborative Arts and Culture(Ratchaburi, Thailand)

⑥スタジオピンクハウス+アートギャラリーミヤウチ (広島県廿日市市)/STUDIO PINK HOUSE + Art Gallery Miyauchi (Hatsukaichi City, Hiroshima)

⑦アーティスト・サポート・プロジェクト (ジョグジャカルタ、インドネシア)/Artist Support Project (Yogyakarta, Indonesia)

⑧6okken (山梨県富士河口湖町/Lake Kawaguchiko, Yamanashi) *団体公募枠

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オブザーバー/Observer:ART JOB FAIR

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主催:山中suplex/Yamanaka Suplex

助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団 

クラウドファンディングでご支援いただいた皆さま (敬称略):寒川裕人、冠 那菜奈、下浦萌香、山本 功、東 美沙季、荒井 保洋、石橋了平、大西未紗、加須屋明子、勝木杏吏、川良謙太、浄土複合、髙田実季、椿 昇、長岡大輝、野口卓海、藤村南帆、三原聡一郎、向井金作、八木志菜、大和美緒、吉田山、tk、Taishi Kodama、Shihoko Iida、ImabariLandscapes、上田知子、大曽根朝美、勝冶真美、川西遥、コダマシーン、小山冴子、今野真理子、Studio寛、takahashi kiyoshi、shuntsuzawa、豊山佳美、TRA-TRAVEL、浪花朱音、西村周治、野田智子、原智治、平野春菜、松長昌男、三木学、有限会社画箋堂、ユ・ジウォン、mf、Yellow Pen Club、ym


■タイムテーブル

現在予定している当日のタイムスケジュールです。参考としてご覧ください。

https://docs.google.com/document/d/1aw959jOMGIImuZW9dNDn_TKZa23H8-0nJof8fWgOtDs/edit?usp=sharing


■ シェアミーティング2へのご参加方法

ご参加いただける方法は全部で4種類! 自身にぴったりの枠組をお申込みください。

(1) 各参加団体と同じくプレゼンし、これまでの活動やノウハウを共有する「団体公募枠」(受付終了)

私たちがまだ知らない団体や取り組みと出会うべく、自薦していただける「団体公募枠」を新設しました。下記フォームからご応募いただいたあと、選考・調整を経て、1組を選出します。選ばれた団体は、各参加団体と同じくプレゼンをしていただき、様々なディスカッションに加わっていただきます。宿泊に関しては、ほかの参加団体や参加者と同様、山中suplexに設置したテント泊を想定しています。なお、選考結果は、合否にかかわらず3月7日中に応募者全員にメールにて通知します。

対象:アジア圏内にて文化・芸術活動を行っている団体、プロジェクト、コレクティブ、スペースなど (継続・存続期間が6ヶ月間以上)

選出数:1組

支給額:40,000円 (税込)

※謝礼、交通費等込み

※参加可能人数は2名程度を想定。3名以上になる場合は、要相談。

締切:2025年3月3日[月] 23:59

応募フォーム:https://forms.gle/XGKp8uaH1XjuBetS8 (受付終了)

採択団体:6okken (山梨県富士河口湖町/Lake Kawaguchiko, Yamanashi)*3/7追記


(2) ノウハウ共有も有機的な交流も、参加団体と一緒にフル堪能「一般参加枠」

各団体の発表から交流イベントまで、参加団体と共に1泊2日を楽しむことができます。各地域で展開されるアートの生態系について知りたい方、純粋に本企画に面白さを感じて下さる方、大歓迎。

対象:どなたでも参加可能

※プレゼンテーション、ディスカッションはすべて日本語の予定です。

人数:10名 (先着順)

参加費:16,000円 (税込) 

締切:2025年3月17日[月] 23:59 

応募フォーム:https://forms.gle/zMcaR77w5AcTC9Fg9 (受付終了)


(3) 将来スペース設立に興味がある「若手未来枠」

本シェアミーティングでは、レジデンススペースやオルタナティブスペース、ホステル、プラットフォーム、ハブ、プロジェクトと多種多様な活動を紹介予定です。スペースの設立やコミュニティ運営、アーティストインレジデンス、ネットワーク開設等に関心のある方、あるいはすでに実装されている方、相談に乗ってほしい方、関心がある方などが対象です。お気軽にご応募ください。なお、選考結果は、合否にかかわらず3月7日中に応募者全員にメールにて通知します。

対象:活動歴10年以内の文化従事者 (アーティスト、リサーチャー、アートマネージャー、キュレーター、それを目指す学生など) 

人数:10名程度 

参加費:8,000円 (税込) 

締切:2025年3月3日[月]  23:59 →2025年3月10日[月]  23:59まで延長!若干名追加募集します (受付終了)

応募フォーム:https://forms.gle/kfXxzoXvvptKXinY9 (受付終了)


(1) 、(2)、(3) 共通のご案内

①参加費に含まれるもの:食費 (1日目軽食、夕食BBQ、2日目朝食、昼食) 、テント

②参加者ご自身で用意いただくもの:寝袋、寝袋マット、1泊2日を過ごすための生活用品等 (徒歩10分圏内にコンビニあり)

③お風呂は以下の選択肢をご用意:

い:山中suplexスタジオ内にあるシャワー [無料] *随時使用可能

ろ:不動温泉 [1,500円/参加者負担] *乗用車による移動

は:スパリゾートあがりゃんせ [1,850円/参加者負担] *マイクロバスによる移動

④ご来場手段:駐車スペースが限られているため、公共交通機関でお越しください。最寄りのバス停は「山中上」となります。そこから山中suplexまでは徒歩1分です。

⑤打ち上げ:シェアミーティング終了後は山を降りて、京都市内の居酒屋にて任意参加の打ち上げを予定しています。費用は参加者負担となります (予算は一人あたり3,000~4,000円程度)。

⑥注意事項:

・予定やスケジュールは予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。

・参加団体や他の参加者と同じテントで宿泊する可能性があります。性別で分ける予定ですが、宿泊に関して不安な方はお気軽にお問い合わせください。

・山中suplex内でのテント泊をせず、初日プログラム終了後に下山していただいても問題ありませんが、移動手段だけ各自でお手配ください (京都市内への最終バスは両日とも17:30)。

yamanaka.suplex@gmail.comから参加費のお振込みに関してご連絡します。メールが届いてから3日以内にご入金をお願いいたします。(2) はお申し込み完了後、(3) は選考通過後となり、ご入金の確認をもって予約完了となります。

・山中suplex内はバリアフリーではありませんが、テントサイトを除き、車椅子やベビーカーでの移動は可能です。

・各プレゼンテーション中の託児利用可能です (3歳以上のみ)。人数に限りがありますので、お早めに申し込み・ご相談ください。 [託児予定時間] 3/22 13:00–17:30、3/23 10:00–17:00


(4)  オンライン視聴参加

各発表をオンラインで視聴できるチケットをご用意しています。ライブ配信終了後、2週間限定でアーカイブ映像を視聴できます。

オンラインチケット (2日間分):2,000円 (税込)

購入ページ:https://peatix.com/event/4308277/view

[参考] シェアミーティング1のアーカイブ映像

1日目:https://youtu.be/aGqVfyT8zaE

2日目:https://www.youtube.com/watch?v=JsRmwvbwryg

2日目 (振り返りセッション):https://www.youtube.com/watch?v=ONCX5AwFhVs


■ フードメニュー

本イベントでは、産地にこだわった食材や発酵食品を活かした料理を2日間提供予定です。台所空間の設計を学ぶ中で食を通じた人のつながりに関心を持ち、現在はスーパーマーケットで惣菜の調理やレシピ開発を行いながら保存食の継承を研究する倉光優と、店舗を持たずイベント出店やケータリングを中心に活動しているogawayaによるフード・お菓子を提供させていただきます。

1日目:ウェルカム軽食には、小さなお稲荷さんと沢煮椀をご用意。お出汁を活かした関西風の優しい味わいでお迎えします。夜のBBQでは、お肉や炭水化物をメインに、数種類の自家製タレやソースをご用意しているので、お好きな味付けでお楽しみいただけます。

2日目:朝食は、八方美米・八方美菜さんの新鮮な野菜を使ったおかずをセルフ形式で提供し、パンと合わせてサンドイッチにするのもおすすめです。フードロス削減にも取り組み、安心な食材を使用し、副産物もおいしく調理しています。全てのお食事には、関西の「汁を飲んでなんぼ」という文化を味わえるおつゆをご用意。ほっと一息つけるような、心温まる食事をお楽しみください。

※食物アレルギーやベジタリアン、ハラル対応など、配慮が必要な方は応募フォームを通じてご連絡ください。


◾️参加団体プロフィール

AIR motomoto (熊本県荒尾市/Arao City, Kumamoto)

熊本県北部の荒尾市にあるマイクロレジデンス施設。荒尾市出身の宮本華子 (現代アーティスト) が地元のスペースを活用して運用を開始。Kumamoto の moto と Miyamoto の moto から、また、日本語の「駄目で元々」という言葉の motomoto の意味も含まれ、一見ネガティブに見えて、ポジティブな意味から名付けられた。

レジデンスは、宮本とヴァレリア・レイエスと2 人体制で運用。アーティストがリラックスして、自分の時間を持てるスペースを目指し、宮本自身が、個人的に出会ったアーティストに声を掛けて滞在作家を選出している。https://www.motomoto-air.com/


②Center / Alternative Space and Hostel (栃木県鹿沼市/Kanuma City, Tochigi)

栃木県鹿沼市にある、アーティストが運営する宿泊可能な複合施設。

2022年にサウンドアーティストの河野円と映像作家の田巻真寛が会社員を辞めて東京から栃木へUターン移住し、地方都市の人通りが無くなったシャッター商店街の空き店舗をリノベーションして設立。「明日が少し楽しくなる」をキーワードに、実験映画・実験音楽を軸に既存のジャンルからはみ出した表現活動の場、新たな文化が醸成される世界で唯一無二の場所を目指している。実験的な表現の裾野を広げるため、トガリながらも地域や宿泊者にも開かれた場所を子育てしつつ模索しながら運営している。2025年からアーティスト・イン・レジデンス (Center AiR) を本格始動。https://center-kanuma.net/


③一般社団法人鳥取クリエイティブプラットフォーム (鳥取県)/General Incorporated Association Tottori Creative Platform (Tottori)

TPlat (一般社団法人鳥取クリエイティブプラットフォーム) は、鳥取県内外で幅広く創造的な活動を行う個人や団体をつなぎ、いま、ここで暮らす人々の豊かな暮らしをつむぐためのプラットフォームです。

TPlatの前身である鳥取藝住実行委員会は、2014年、2015年度に鳥取県が主催した鳥取藝住祭を契機に、2016年に設立されました。この祭では、県内約10か所でアーティスト・イン・レジデンス (AIR)」事業が実施され、県外から招聘されたアーティストが一定期間滞在し、地域住民と交流しながら作品制作や展示を行いました。その後、県の補助金を活用しながら事業を継続する地域や団体の相互交流を目的に結成され、2017年にはウェブマガジン「+○++○ (トット)」を開設しました。

その取り組みの成果を発展的に継承するため、2022年度から3ヶ年にわたる「休眠預金等活用事業」の採択を受けて準備を進め、2024年11月に「一般社団法人鳥取クリエイティブプラットフォーム」として法人化。シンプルなロゴマークと「TPlat (ティープラット)」という略称を定めて活動をスタートしました。

人口最少県である鳥取県は、人口減少で社会的資源がさらに減少していくことが避けられない状況にあります。そんな中でも、誰もが自ら考え行動し、創造性にあふれた活動が持続的に展開され、その恩恵を地域住民が持続的に享受できる、そんな豊かな暮らしのある地域社会の実現は可能であると、私たちは考えています。https://tplat.org/


TRA-TRAVEL (大阪府大阪市/Osaka City, Osaka)

国際的なアートネットワークを築く大阪拠点のアートハブ。

TRA-TRAVEL (トラトラベル)』は2019年に設立され、これまでに13カ国以上、50名を超えるクリエイターとともに、「展覧会」や「アーティスト・イン・レジデンス」などのプロジェクトを実施してきた。また、独自のスペースを持たないという特性を活かし、企画とプロジェクトの実施に特化。国内外のアートスペース、映画館、シェアオフィスなど多様な場と連携しながら、柔軟なアートプロジェクトを展開する「モバイルプロジェクト」という形式で活動し、社会に新たな芸術交流の形を提案している。

これまで、おおさか創造千島財団、国際交流基金マニラ日本文化センター (フィリピン)、Sàn Art (ベトナム)、OCAC (台湾) などとパートナーシップを結ぶなど、新たな地域との協働にも積極的に取り組んでいる。https://tra-travel.art/


⑤Baan Noorg Collaborative Arts and Culture (ラチャブリー県、タイ/Ratchaburi, Thailand)

バーンノーク・コラボラティブ・アーツ・アンド・カルチャー (バーンノーク:地方、田舎の意)は、分野横断的なコレクティブであり、非営利のアーティスト・ラン・イニシアティブである。コミュニティ開発という基本戦略のもと、芸術的実践のためのサービス提供者でもある。タイのラチャブリー県ノーンポー地区にて、2011年、アーティストデュオのjiandyin (ジラデート・ミーマーライとポーンピライ・ミーマーライ) によって設立された。「バーンノークは今が未来」というスローガンのもと、コミュニティにおける交流、統合、共存の可能性を追求し、ローカルでグローバルなコミュニティの持続可能性を構築することを目的としている。

主なプログラムには、オフサイトのキュレーター・プログラムと参加型実践として、2年に1度コミュニティで開催される学際的なアートとコミュニティのケーススタディ・プログラム「デイ・オフ・ラボラトリー (OFF LAB)」、文化的アイデンティティ、コミュニティ知識、環境意識の醸成と、地域社会の人々が主体となって、自分たちの文化的・政治的資本を共同創造することを目的とした「ノーンポー・キディー (NongpoKiDdee, NPKD)」、「NPKDソーシャル・エンタープライズ」などがある。展示参加歴には、タイ・ビエンナーレ (チェンライ、2023年)、ドクメンタ15 (カッセル、ドイツ、2022年)、東南アジア横断トリエンナーレ (広州、中国、2022年)、ジャカルタ・ビエンナーレ (ジャカルタ、インドネシア、2021年)、綠島人權藝術季 (台湾、2020年)など。近年の助成金実績に、「Connections Through Culture 2023」 (ブリティッシュ・カウンシル、タイ)、「2023-2024 OCAC Art Fund」(タイ現代芸術文化局) などがある。https://www.baannoorg.org/


⑥スタジオピンクハウス (広島県廿日市市)/STUDIO PINK HOUSE (Hatsukaichi City, Hiroshima)

ピンク色の外壁が特徴的なスタジオピンクハウスは、美術家・諫山元貴と画家・手嶋勇気によるシェアアトリエ。隣接するアートギャラリーミヤウチの倉庫だった旧民家の一画を2015年から活用しています。2020年のコロナ禍を機に一部を改装し、多目的スペースとしての活用を開始。2022年からは学生・キュレーター・アーティストの交流プログラム「Pink de Tea Time」を企画・実施、2023年からはアートギャラリーミヤウチの展示期間に合わせて、休憩・交流の場としてのカフェ「ピンク喫茶」を開いています。https://www.instagram.com/pinkhouse_hiroshima/


アートギャラリーミヤウチ (広島県廿日市市)/Art Gallery Miyauchi (Hatsukaichi City, Hiroshima)

公益財団法人みやうち芸術文化振興財団の施設として2013年に開館。2020年からは博物館相当施設として小さな美術館の機能を持ちながら多様な事業を展開しています。広島に関連した展覧会の開催に加え、ワークショップやレクチャーなどのプログラムも多数実施。アーティストとの連携企画や現地制作のコーディネートにも力を入れています。隣接するスタジオピンクハウスとの連携によってネットワークを広げ、地域のアートシーンを活性化する拠点を目指しています。https://miyauchiaf.or.jp/


Artist Support Project (ジョグジャカルタ、インドネシア/Yogyakarta, Indonesia)

ASPはジョグジャカルタ (ジャワ島・インドネシア) の街の中心部に位置する非営利のアーティスト・ラン・スペース。この場所に関わる人それぞれが持っている知識や技術を共有していくプロジェクト。

初めて現地に滞在する作家さんのリサーチの手伝いやインドネシアの作家とのコラボレーションを企画する他、日本語/インドネシア語のクラスなど、現地の運営協力者と共にサポートを行う。

2023年より愛知県岩倉市のProject Space hazi と3点観測をテーマとした「R.E.Award」を開催。ASP設立10周年の企画を今年8月に予定している。https://aspparangtritis.weebly.com/


⑧6okken (山梨県富士河口湖町 /Lake Kawaguchiko, Yamanashi) *団体公募枠

6okken (ろっけん)は、“アーティスト”による連帯です。山梨県富士河口湖町に佇む6軒の家を拠点に、ユニークな表現領域をもつ14名のメンバーと、そこから広がるコミュニティによって構成されています。私たちは、“アーティスト”を特定の職業ではなく、「自らが手放せば、この世から消えてしまう視点に向き合い続ける態度」と捉えています。
表現とみなされてこなかった声を聞き、態度そのもので社会と接続する。そんな、“アーティスト”による連帯を、経済的・精神的に広げていくことを目指して、レジデンス運営、合宿型のイベント企画、国内外の文化施設・企業などとの協働プロジェクトを行っています。https://www.instagram.com/6okken


ART JOB FAIR *オブザーバー

ART JOB FAIR (AJF)  は、文化芸術分野に特化した国内唯一のジョブフェアとして、アートワーカーのキャリア形成や仕事探しをサポートするため2023年にスタートしました。開催の背景には、新型コロナウイルス感染症の影響で文化芸術活動が自粛や中止・延期となり、アーティストのみならず文化芸術を支えるアートワーカーも仕事の機会を失ったことにあります。これまで文化芸術分野での仕事探しは、人づての紹介や限られた求人情報に頼らざるを得ず、選択肢の少なさや孤独な求職活動が課題となっていました。コロナ禍を通じて、この状況が一層顕在化し、多くの人が文化芸術の仕事を諦める現実が明らかになりました。このような課題を解決するため、AJFは「仕事・仲間・可能性に出会う」をテーマに掲げ、誰もが気軽に参加できるオープンなジョブフェアを運営しています。全国から文化芸術団体の採用担当者が集まり、会話や交流が行える出展ブースがあり、キャリアに関するトークイベントや相談コーナー、そしてキッズスペースを併設しています。これまでに3回開催し、累計1,130名が来場し、41の文化芸術団体が出展、80名以上がマッチングにつながりました。AJFは、文化芸術に関わる人材の確保、育成、定着を促進し、持続可能な文化芸術分野の発展を支えるプラットホームを目指しています。https://artjobfair.jp/


◾️問い合わせ

メールアドレス:yamanaka.suplex@gmail.com (山中suplex)


■クレジット

ディレクション:堤拓也 (山中suplex 共同プログラムディレクター)、鈴木一絵 (SEASUN)

舞台監督:十河陽平

制作:八木志菜

デザイン:清水真実

撮影:山月智浩

フードコーディネーター:倉光優、ogawaya

すきま保育士:森梨絵

プロジェクトメンバー:池田佳穂、木村舜、小笠原周、小宮太郎、坂本森海、塚本淳、中井梓太郎、本田大起、向井詩織、若林亮



インド・ニューデリーの視察同行者決定!

南アジアの大国であるインド・ニューデリーのクラフトシーンとアートシーンの視察同行者が決定しました! 当初想定していた公募の枠組では2名 (組) の採択を予定しておりましたが、予想を大幅に上回る20名以上にご応募いただきました。未来に繋がる国内アートシーンの醸成に向けて、昨年度に引き続き今回もHIRAGINO BOOKSさんにご支援していただき、2名分を増枠することができました。さらに、現地に不慣れな私たちに的確なアドバイスと、会うべき人たちに繋いでいただいたアートコーディネーターの黒岩朋子さんにもこの場を借りて深謝いたします。応募者のみなさん、そして、サポートしていただいたみなさま、本当にありがとうございます。

共同スタジオ・山中suplex/Yamanaka Suplexでは、シェアアトリエの機能である「共有」という本質に立ち返り、現代美術における生態系(エコシステム)の見直しと改善、協働と連帯に根ざした独自のインフラ構築を目指すプロジェクトを引き続き実施していく予定です。

採択者:塀!長屋(深川未貴、石島基輝)、池邉祥子、芳賀菜々花、森田理美

支援者:HIRAGINO BOOKS


The participants for the visit to explore the craft and art scene in New Delhi, India, a major country in South Asia, have been decided! Initially, we planned to select 2 individuals (or collectives) through our application process, but we received over 20 applications—far exceeding expectations. Thanks to the continued support from HIRAGINO BOOKS, following last year’s initiative, we were able to increase the number of participants by two. Additionally, we extend our heartfelt gratitude to art coordinator Tomoko Kuroiwa, who provided precise advice and connected us with key individuals to meet during our time in an unfamiliar locale. To all applicants and everyone who supported us, we sincerely thank you.

At the shared studio Yamanaka Suplex, we will continue to reflect on the essence of “sharing,” which is fundamental to a shared atelier, and implement projects aimed at reevaluating and improving the ecosystem of contemporary art. Our goal is to construct a unique infrastructure rooted in collaboration and solidarity.

Selected Participants: Hei! Nagaya (Miki Fukagawa, Motoki Ishijima), Shoko Ikebe, Nanaha Haga, Rimi Morita
Supporter: HIRAGINO BOOKS


◾️視察同行者 (公募) プロフィール

◉塀!長屋(深川未貴)/Hey! NAGAYA (Fukagawa Miki)

1996年福井県生まれ。 2021年京都市立芸術大学大学院油画専攻修了。絵を描いたり、絵じゃないものを作ったりしている。2024年から始まった古い三軒長屋を改修した住居+アトリエ+カフェからなる共同スペース「塀!長屋」にメンバーとして参加。金沢には移住してきて2年目。


◉塀!長屋(石島基輝)/Hey! NAGAYA (Ishijima Motoki)

1998年神奈川県生まれ。 現在は金沢美術工芸大学大学院彫刻専攻に在籍中。 主に金属を用いて動く彫刻作品を制作している。 2024年から始まった古い三軒長屋を改修した住居+アトリエ+カフェからなる共同スペース「塀!長屋」にメンバーとして参加。  


◉池邉祥子/Ikebe Shoko 

女性服をメインとしたブランド、TALK TO MEデザイナー。 職人的な生地作りから藍染や久留米絣など工芸的な技法を取り入れた衣服作りを行う。服作りの工程では立体裁断で形を探す行為をとても面白く捉えている。 趣味は中国茶。


◉芳賀菜々花/Haga Nanaha

2000年生まれ。国分寺で過ごしている。津田塾大学中退、新宿ホワイトハウス育ち。いま・ここに・なぜじぶんがいるのか考えながらパフォーマンスしています。


◉森田理美/Rimi Morita 

2014年京都精華大学 芸術学部造形学科卒業。美術品保存修復分野に3年携わった後、ドイツに2年留学。The Open University MA Art History 修士課程修了。現在美術館勤務をする傍らC.A.Pにてフェミニズム関連イベントを企画運営している。ポストコロニアリズムとフェミニズムについてリサーチ中。好きなものはアニメとバイクと筋肉。


■主催:山中suplex/Yamanaka Suplex

■助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団

■協力:黒岩朋子、Lekha Poddar, Founder of the Devi Art Foundation

■お問い合わせ:yamanaka.suplex@gmail.com





【募集】インド・ニューデリー|クラフト&アートシーン同行者

■趣旨・概要

2014年から滋賀県に制作拠点を構える山中suplex/Yamanaka Suplexは、より開かれたスタジオにすべく、2019年から外部での展覧会への参加やイベント企画等を積極的に実施してきました。2020年のドライブイン展覧会から、2022年から2023年にかけて山中suplexの別棟「MINE」運営までを行い、インディペンデントな組織がいかに関西アートシーン全体に寄与できるのか実験を重ねています。

2023年からはシェアスタジオの本質である「共有」という原点に立ち返り、現代美術における生態系 (エコシステム) の見直しと改善、協働と連帯に根ざした独自のインフラ構築を目指す事業を開始。その一環として、昨年度は公募で決まった4名のアーティストや文化従事者とともに、インドネシア・ジャカルタにある大型スタジオ「グッスクル」への視察を実行しました。さらにジョグジャカルタやバンドンにまで足を伸ばし、同時代のアートシーンを多数目撃しました。

昨年度の同行者はこちら

その後、大阪で開催した報告会「インドネシアリサーチ2023」はこちら

上記報告会の記録映像はこちら

本年度は、南アジアの大国であるインド・ニューデリーのクラフトシーンとアートシーンの視察を試みます。特に同地のアートシーンを知る上で最も重要なプラットフォームのひとつである「インディア・アート・フェア」と、それに付随して同時多発的に開催される数々の関連イベントおよびパーティに参加することを通して、現地アートコミュニティとの交流を目指します。

今回はそのリサーチトリップに同行したい2名 (あるいは2組) を公募し、同行する権利とともに、旅費補助として80,000円を支給します (グループでの採択の場合は1組につき100,000円を予定)。そもそも本公募の理由は、山中suplexのメンバーだけではなく公募同行者にも旅費やリサーチ機会を共有することで、普段は行くことのできないアートシーンに触れてほしいという思いがあります。また同時に、これまで海外に行くチャンスがなかったような若手アーティスト等にそのきっかけを与えたいという気持ちもあります。西洋よりアジアのことが知りたい人や、アートフェアやインド文化に興味がある人、もはや「アートよりカレー」が好きな人など、たくさんのご応募をお待ちしております。


■対象者:

文化芸術に3年以上関わり、意欲のある個人またはグループ。活動のジャンルは問いませんが、西洋よりもアジアに関心があること。国籍・年齢等不問。ただし、基本的に日本語話者が多いため、日本語ベースの会話が多くなります。


■視察予定日:

◉クラフトシーン編 (ニューデリー):2025年1月29日[水]〜31日[金]あたり

◉アートシーン編 (ニューデリー):2025年2月5日[水]〜7日[金]あたり


※上記スケジュールは若干前後する可能性があります。あらかじめご了承ください。

※上記の日程にすべて参加する必要はありません。途中で抜けたり、合流したり、無理のない範囲でご参加ください。

※集合場所や細かなスケジュール等は参加者全員で相談しながら決定します (事前顔合わせオンラインミーティングあり)。

※クラフトシーン編とアートシーン編の間の期間は自由時間となります。何人かは他の都市にエクスカーションをする可能性がありますが、そちらも自由参加です。


■視察内容 :

・インド・ニューデリーのクラフトシーンおよびアートシーンを視察。

・インディア・アート・フェアや関連イベントへの参加を予定。 


■支援内容: 

・視察同行の権利 (基本的にコーディネーションは主催者が行いますが、もし具体的な視察希望場所があれば共有してください)

・旅費補助として80,000円(税込)を支給 (グループでの採択の場合は1組につき100,000円を支給) 


■注意事項: 

・航空券、宿泊先、ビザの取得、保険の手配は参加者自身で行ってください。

・渡航時や滞在中の事故、怪我、病気について主催者は責任を負いません。

・必ず海外旅行傷害保険に加入してください。 

・採択決定後、リサーチ実施までに日本円で支払い予定です (請求書を発行してもらい、振り込み)。


■応募期間:

2024年12月6日[金]〜22日[日] 日本時間18時締め切り


■応募方法:

以下のフォームに、必要事項と①自己紹介、②このリサーチトリップに参加する必然性、③将来の展望をご記入の上、期日までにお申込みください。


■応募フォーム:

https://forms.gle/j1kZwYAky92bZA9YA


■選考について:

選考結果は、合否にかかわらず2024年12月24日[火] 中に応募者全員にメールにて通知します。

採択人数:2名 (組)


■昨年度の同行者からのひとこと

海外のアートスペースに行きたい!でもどこから何を調べれば良い?ハードルが高い…と思っていた自分にはぴったりの企画でした。アジアの格安航空便は変更され、遅れ、先に行ちゃうから気をつけて!帰国してからも遠くで応援できる仲間ができたことは何より心強いです。

———東美沙季 (アーツ前橋 学芸員)


山中suplexのグルーヴに巻き込まれ色んな出会い、発見、ハプニングとか。一つの身体じゃ抱えきれないたくさんのお土産を持って帰ってこれたような気がします…それが思いもよらないところで繋がったりして、マジかぁ不思議だなってことがあれからいっぱい起こるようになりました。

———沖野颯冴 (アーティスト)


山中suplexメンバーや他の同行者と分有した記憶と経験、初めて訪れたインドネシアで身体を通った空気と時間は、未来永劫いつまでも鮮やかです。何度反芻しても、いい夏だったなあ。ぜひこの機会に一歩、共に旅に出てみてください。そこで出会った人や場所や出来事が、きっとまた何度でもあなたを世界中へと連れ出してくれるはず。

———中谷圭佑 (兵庫県立美術館学芸員)


個として、グループとして、その両面から土地・文化に・人に向き合えるツアーだと思います。グッスクルでの有機的なコミュニケーションは忘れられないし、その経験があったから今度は自分が地に根差して受け入れる側になりたいと思えました。

———原田桃望 (青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC] 学芸員)


■視察参加者プロフィール

◉小笠原周/Ogasawara Shu

1985年兵庫県尼崎市生まれ、蟹座、A型。好きな物はネコ、趣味はラーメン。2008年京都造形芸術大学彫刻コース卒業。現在は身近な人物や出来事をモチーフに、石のレリーフを制作している。


◉小栢健太/Ogaya Kenta *サポート枠

1977年生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。京都・柊野を拠点に制作活動を行う。「HIRAGINO BOOKS」を主宰。アートブックフェアの参加、アーティスト間のフレンドシップによる書籍・書物の情報共有、その資源を活用したアートワークの制作、展示、販売、並びに古書・新書の収集、紹介、販売を行っている。


◉小宮太郎/Komiya Taro

1985年神奈川県川崎市生まれ。蟹座、O型。2016年京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻(博士)修了 。高速回転するオブジェや騙し絵的なインスタレーションなど、人の視覚を通して認知に働きかける作品を制作する。昨年よりダイエットして少しばかり痩せてきたが、この旅でまた元の体重を超えないように美味しいものを食べたいです。


◉堤拓也/Tsutsumi Takuya

インディペンデント・キュレーター。主なキュレーション実績に、鬼丘鬼鏟 (ゴースト・マウンテン・ゴースト・ショベル):時間的臨摹 (京都、2023)、国際芸術祭「あいち2022」 (愛知県、2022年) など。2021年3月から約週2回のペースでジョギングを実施していていたが、今年の9月に風邪をひいてから中断。もう二度と走りたくない気持ちを維持している。


◉中井梓太郎/Nakai Shintaro 

2000年京都府生まれ。2022年京都芸術大学美術工芸学科総合造形コース卒業。ものともの、空間と空間の関わり合いについてをテーマにオブジェクトやインスタレーション作品などの制作を行なっている。2023年5月から始動した『スローイング・スパゲッティ』としても活動している。


◉中谷圭佑/Nakaya Keisuke *サポート枠

1996年愛知県生まれ。兵庫県立美術館学芸員。東北大学工学部建築・社会環境工学科卒業、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了。京都芸術センターアートコーディネーターを経て、2024年より現職。昨年度のインドネシア・ツアーでは食中毒になり、朦朧としながら帰国した経験を持つ。今回のインド・ツアーでは、覚悟ができている。


◉本田大起/Honda Daiki 

1984年大阪府生まれ。2009年京都造形 芸術大学大学院芸術研究科芸術表現修了。 人体彫刻を制作し、自己の存在や他者との関わりを考える機会とする。去年のリサーチは諸事情で参加出来ず、出不精のため今回が初海外、胃腸が弱いのでインドはハードルが高いのではと不安を抱えている。


◉向井詩織/Mukai Shiori 

インド西部カッチ県と滋賀の2拠点で、天然染料のブロックプリントをしている。カッチの工房は、本来はムスリムの男性だけが入室許可されている工房だが、テキスタイルアーティストとして単身で乗り込む。最近、札幌で育った身体でインド滞在は無理があると感じ始めている。


◉八木志菜/Yagi Yukina *サポート枠

同志社女子大学表象文化学部英語英文学科卒業。コロナ元年に京都芸術センターへアートコーディネーターとして入職。現在はフリーで主に舞台芸術分野の制作を行う。第29回京都国際ダンスワークショップフェスティバル・共同プログラムディレクター。最近、唐辛子が体に合わないことに気づき、インド滞在の健康維持に不安を抱いている。


◉若林 亮/Wakabayashi Ryo

彫刻家。1985年大阪出身。2010年京都精華大学大学院修了。鉄と、その周りを取り巻く環境や空間全体を多角的に捉え彫刻を制作する。また物質としての鉄と自然、そして人との関係性を彫刻・インスタレーションなどで表現する。現在、自転車2、車1、ミニカー1、バイク5、購入予定のバイク1あり。


■主催:山中suplex/Yamanaka Suplex

■助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団

■協力:黒岩智子

■お問い合わせ:yamanaka.suplex@gmail.com


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